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猟期1年目で使用した3つのスリングを紹介

2020年度の猟期では3つのスリングを購入し使用したので各スリングについて紹介。

あくまでも私個人の使用感なので、実際の使用方法とは異なっている可能性がある事をご了承頂きたい。

 

Blue Force Gear Vickers Padded Sling(ブルーフォースギア パデッド ヴィッカース スリング)

猟期前に初めて購入したスリングは、アメリカジョージア州のブランドBlue Force GearのVickers Slingという米軍やNATO軍で使用されている実績のある2ポイントスリング。

このスリングの特徴はスリングの長さを瞬時に延ばす事ができるので、スリングを手に巻きつけてブレない据銃ができる!などと期待を込めていた。

 

グレーのプルタブを手前に引くだけで瞬時にスリングが長くなる。

スリング短くするのは片手操作では少々やりにくいので両手で行う。

スリングは非常に丈夫な造りなので長持ちしそう

 

パッデッドモデルは、猟銃を担ぐ際に肩への負担が軽減されるパッドが付いている。

タグは剥がれやすいようだ。

 

パッド側のスリングの長さ調整はそれほどできない。

他のスリングと長さ比較を行った為、一番短くしている。

 

体の前で斜め掛けする必要あり

スリングの長さを瞬時に調整するにはプルタブは銃口側にないと使いにくいので、パッド部は銃床側にくるように取り付ける事になる。

プルタブもパッドも活かすようスリングは斜め掛けして体の前に銃が来るようにし、銃口は斜め下を向くように担ぐ。

スリングを掛けた状態から据銃するには目の前にあるプルタブを引いてスリングを長くすれば良い。

上記画像のように銃床側のスリングを短くしていると、プルタブでスリングを長くしても据銃が窮屈なので、銃床側のスリングは長くなるよう調整しておく。

 

私がBlue Force Gear Vickers Padded Slingを使わなくなった理由

スリングを肩掛けしたい場面は急な斜面の上り下りをする時や大きな障害物を乗り越えるような時なので銃口が下を向いているのは都合が悪い。

実際に何度か登りの場面で斜面に銃口を突き刺しているし、そもそも体の前に銃があると転んだ時に危険だった。

 

という訳で、背中側で銃口が上になるよう斜め掛けして使用していた。

背中側で斜め掛けしているとスリングを伸ばす動作が行えないので、据銃動作に至るまでが非常に時間がかかる。

それならばと最初からスリングを長くしてみたら銃床が膝下まできてしまうので、もっと使いにくくなってしまった。

背中側で斜め掛けするのではプルタブもパッドも意味がなくなってしまうので、このスリングを使用する意味がない。

 

 

 

 

Tourbon 戦術ショットガンスリング

私が次に購入したのは日米amazonで狩猟用品を探しているとよく出てくる中国広州のブランドTourbon戦術ショットガンスリングという2ポイントスリング。

2つ目のスリングを購入する際に重視したのはスリングが長すぎない事とパッドが付いている事。

スリングが短い方が体に密着してズレにくいし、パッドがあれば肩が痛くならないしやっぱりズレにくくなるから。

 

銃口側のスリングはバッチリ長さ調整ができる。

スリング自体の素材がそれほど良くないのか毛羽立ってきている・・・

 

銃床側はそこまでの長さ調整はできない。

 

パッドには指をひっかける穴?が空いている。

 

パッド裏は滑り止めマットのような滑りにくい素材。

 

 

戦術ショットガンスリングの良い点と悪い点

スリングの長さは申し分なし、長さ調整すれば斜め掛けする事もできる。

パッドの裏面の滑り止めも効いているので「なで肩」の私でもスリングが肩からずれ落ちにくい。

パッドもフカフカで肩が痛くなるような事もない。

このスリングで最も注目すべき点は値段がとても安い事だろう。

 

私はパッドの穴を全く活用できていない。

使わないので穴無しにすれば良かった、というのもこの穴の作りが良くないから。

このスリングは購入してから2ヶ月程度しか使用していないにも関わらず、すでに画像のような有様である。

中国ブランドなので素材は値段以下と覚悟して購入したが、実際に使ってみたところ造りも値段相応だった。

しかし値段は他2点のスリングの4分の1以下、それらのスリングが4年もつとも思えないのでお買い得なのかもしれない。

 

 

 

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Mystery Ranch Quick Draw Rifle Sling (ミステリーランチ クイックドローライフルスリング)

Tourbonの戦術ショットガンスリングに耐久性以外の不満はないが、3つ目に購入したのは私がお気に入りブランドであるミステリーランチのクイックドローライフルスリング。

グループ猟では出番はないが、単独猟では必要な場面が出てくる。

 

例えばTourbonの戦術ショットガンスリングは滑り落ちにくいが、それでも片肩にかけて銃を保持している事が難しく、かといって斜め掛けもできない場面がある。

私は単独猟では背中にワンショルダーバッグ、体の前方にはクイックドロービノハーネスを付けているので、斜め掛けは厳しい。

ある日スリングを片肩にかけ両手を使って斜面を登っている時に肩から何度もスリングがズリ落ちた事がある。

スリングを肩に戻す動作が危険な状況でもスリングを肩に戻さざるを得ないといった事を経験したので、そのような急斜面などを登る時には銃をバックパックにくくり付けたいと思っていた。

 

銃をくくり付ける事ができるバックパックは狩猟雑誌などにも掲載されてたりもするが、収納時に銃口がかなり高くなってしまったり銃を容易に構えられるようになってなかったり。

それらのバックパックはそれでも高価なので安易には購入できない。

 

Tourbonのスリングは穴が開いているし、スリングバッグのショルダースリングにもウェビングが付いているから紐(+カラビナ)で結合すれば銃がずれないのではないか?と閃いた。

閃いたところでそのような商品がすでにどこかが出しているかもしれないと思いネット検索してみたら、ミステリーランチがすでに出していた。

 

 

銃口側のスリングは余裕のある長さ、スリングスイベルは付いている。

スリングやバックルの造りはミステリーランチといったところ。

 

銃床側は他のスリングと同じようにそれなりの長さ。

 

パッド部にはクイックドローができる金具を取り付ける、取り付け位置は自分が使いやすいところへ。

余った部分も何か活用できそうだ。

 

パッド裏側はミステリーランチらしい蒸れにくいクッション。

 

 

クイックドローライフルスリングの使い方

このスリングはバックパックとセットで使用しないと意味がない。

私はMaxpeddition Sitkaに取り付けているが、他に所持しているMystery Ranch Sawtoothにも取り付け可能だ。

 

バックパックのショルダーハーネスに画像の金具付きスリングを何度か巻きつけるようにして取り付ける。(長いので)

ウェビングなどを利用して上下にずれない位置で取り付けるのがおすすめ。

 

ヒップスタビライザーにはこのパーツを取り付ける、ウェビングにベロの片側だけでも突っ込んでやるとズレにくい。

黒いレザーのような硬い板入りパーツが銃床が前方や横方向へブラブラしないようにしてくれる。

構造上後方にはズレてしまうので、ロープにぶら下がったりする場合は銃床とバックパックを紐で括った方が良いだろう。

 

下記画像のように銃のスリングに付いている金具と、ショルダーハーネスに取り付けた金具はマグネットでくっつく、いわゆるクイックドローな部分。

爪でロックされるので引っ張っても外れないが、オレンジを紐を引っ張れば簡単に外れる。

ヒップスタビライザーに取り付けたパーツに銃床をひっかける、取り外すのは銃床を後方へズラす必要がある。

画像はA&Fより引用

https://www.aandfstore.com/store/commodity/0/19761152

 

クイックドローライフルスリングを使用してみて

両手を使って急斜面を登ろうがどんなに体を揺すったり前屈みになっても銃が動く事はなかった。

据銃するにはクイックドローを外し銃床を後方へズラす必要があるので、銃を片肩掛けしているよりもワンテンポ遅れてしまう。

しかしバックパックに銃を固定しているよりは遥かに早く据銃できるだろう。

 

嬉しい相乗効果もあった。

ワンショルダーバッグも同時にガッチリと固定された事だ。

ワンショルダーバッグはショルダーハーネス1本を斜め掛けしているだけで、サポートスリングが付いているとはいえズレる時にはズレてしまう。

しかしクイックドローライフルスリングが右側から、ワンショルダーバッグが左側からそれぞれ引っ張り合うのでお互いがズレないようになったのだ。

 

このスリングの悪い点はスリングを方にかけた状態から据銃まで時間がかかる事とクイックドロー部の金具マグネットに砂鉄がくっつく。

そして銃の重量が左肩にもかかるようになるので、ワンショルダーバッグを使用した場合は左肩への負担が大きくなる事だ。

 

 

 

最後に一言

スリングを肩掛けしている状態から据銃までのステップ。

上から順に据銃までの時間が早い。(からといって獲物が獲れる訳ではない)

  • BLUE FORCE (プルタブ引きつつグリップ持ち半回転→先台を掴む→装填→据銃)
  • Tourbon (左手で右脇の下から先台を掴む→右手でスリングを肩から外す→装填→据銃)
  • ミステリーランチ(クイックドロー外す→銃床をバックパックから外す→以下Tourbonと同じ)

BLUE FORCEはプルタブを引いても銃床側は窮屈に感じるので、体格や服装などによっては据銃はやりにくいかも。

Tourbonは先台を掴んだ時にパッドの滑り止めが肩に引っかかる事が多いので右手でスリングを外す動作が必要となってしまう、それでもパッドが引っかかる事がある。

ミステリーランチは銃床を外すために後ろに押しつつ横に動かしてと手間がかかる、ちなみにスリングは肩には引っ掛からないので先台が掴めたら据銃は早い。

 

獲物を先に発見できているのであればスリングを肩掛けしていても据銃までは問題なく行う事はできるだろう。

しかし私は目が悪いので遠くの獲物はまず発見できない。

そうなると獲物との遭遇は突然起こる。

大抵獲物が逃げている音でこちらが気づくのだが。

突然の獲物との遭遇時にスリングを肩掛けしていては装填に至るまでには獲物が遠くに逃げてしまっている事がほとんど。

スリングの肩掛けは必要な場面でだけする方が良いだろう。

スリングを肩掛けしていなければ装填・据銃の2ステップで済む。

 

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