夏は暑いから嫌いです。
屋外では寒さは着込めば対策できますが、暑さの対策って難しいですよね。
エアコンの効いた車内から出ると、まるで蒸し風呂の中に入ってしまったかのようです。
山で半袖はNG
熱中症で倒れる人が多いのか、暑い日は救急車の出動が多いです。
山で熱中症で倒れたら救助されるかはわかりません。
自分は意識して水分・塩分補給を行うようにしてます。
が、体の冷却は簡単にはいきません。
山は比較的木陰が多いので涼しいと思うかもしれませんが、木陰であっても暑いところは暑いです。
標高の高い山なら涼しいのですが、私が罠をかけている場所は標高がそれほど高くありません。
湿度が高い場所なので、木陰だからといっても暑いんです。
暑いからといって半袖を着るわけにもいきません。
車内では日差しで肌を焼かれます。
山では木や草で肌を切られます。
木陰のない場所もたくさんあります。
肌が出ていると虫に刺されたり、草?で体がカブレたりします。
なので常に長袖着用なのですよ。
ですが、アラフィフは暑さに耐えられなくなってきたので、ついに空調服に手を出すことにしました。
空調服に無知なのでお勉強した
ショップに直接行って空調服をみてみたりしたけど、思ったより高い。
空調服を初めて購入するので、「服」と「ファン」と「バッテリー」が別売りという事は知りません。
服が破けたら数万円が吹き飛ぶの?って感じで手が出せませんでした。
で、ちょっとお勉強してわかりました。
まずバッテリーですが、これはモバイルバッテリーではありません。(モバイルバッテリー式があるかもですが)
これはバッテリー兼用の本体です。
ファン速度をコントロールするスイッチなどは本体についています。
というわけで、ファンはバッテリーとセットです。
バッテリーに合ったファンを使用しないと正常に動作しないと思います。
続いて服ですが、ファンに合った径の穴があれば取り付けできます。
が、専用の服はファンを取り付ける穴が補強されてたり、バッテリーを収納するポケットの位置など工夫されているので、専用の服を購入した方が良いです。
服はそれほど高くないですからね。
自分にはどのような服が必要なのか考えました。
第一条件は長袖である事です。
長袖は山では必ず着る必要があるから、それを空調服にしないと意味ないです。
次にバッテリー持ちが良いこと。
朝から夕方まで使えるくらい(フルで使用はしないけど)バッテリーが持つのが理想です。
ハイパワー。
パワーが強ければ、それだけ体を急速に冷やす事ができるだろうから。
色々検討した結果、バートルの2023年モデルの「バッテリー」と「ファンユニット」が良さそうだなと。
19Vというのが魅力です。
バートルのエアクラフトAC1181と2023年モデルのバッテリーとファンユニットを購入
ショップの説明ではわかりにくかった部分を画像で説明します。
画像で説明
こちらはバートルのエアークラフト03-AC1181というモデルのミルスグリーンという空調服。
綿なので火の粉などで燃えにくいです。
BDUほどの厚みはありません。
こんな感じで背面にファンが付いてます。
襟の部分にチャックがついています。
ここにはフードが収納されているんですね。
フードが収納に関してはショップの説明ではわかりにくかったです。
空調服には穴が空いています。
ファンを付けていない状態なら洗濯もできます。
外側からファンを入れて。
内側からリングで固定します。
専用の配線を取り付けて。
中継地点ではコードを止める事ができます。
ちなみにコードは二股になっていて、それぞれをファンに取り付けています。
バッテリーとつなぐ部分。
バッテリーには電源スイッチや、バッテリー残量、現在の風量(6V,9V,13V,19V)。
ちなみにバッテリーやファンは京セラ製です。
バッテリーは左の内ポケットに収納します。
ボタンをちゃんと止めないとバッテリーが落下しやすいです。
ファンは背中より少し脇腹寄りです。
1ヶ月使用してみて
風量ですがこんな感じのようです。
ボルト | 風量 | 稼働時間 |
---|---|---|
19V | 90リットル/秒(19V) + 平均63リットル/秒(13V) | 1時間(19V) + 約5時間(13V) (平均63リットル/秒) |
13V | 66リットル/秒(13V) + 平均60リットル/秒 | 1.5時間(13V) + 約6時間 (平均60リットル/秒) |
9V | 47リットル/秒 | 約13時間 |
6V | 32リットル/秒 | 約30時間 |
電源スイッチを入れた(長押しでON/OFF)時は9Vで起動。
スイッチを押すごとに13V / 19Vと切り替わる。
通常は9Vで使用してます。
ちょっと暑いなという時は13Vですね。
19Vは汗だくの時に使用したりしてます。
空気が抜ける穴
ファンから取り込んだ空気は、首と袖から抜けます。
長袖は手まで空気が流れるので良い感じです。
充電時間
専用充電器で3.5時間で満タンになります。
以前充電器と同じプラグを本体に差し込んでしまう事故がありましたが、そちらではいつまで経っても充電はされませんでした。
屋外作業の必需品
草刈りをする時は、大きい麦わら帽子に空調服がマイブーム。
麦わら帽子と長袖で日焼けを防げるし、ファンで体を冷やせるので草刈りも長時間できます。
顔にも空気が当たるので汗もかきにくいです。
ファンの音で気配がわからなくなる
ファンの音は6vでも大きいです。
狩猟中はファンの音で獲物の気配が感じられなくなってしまうので、止める必要があります。
ファンを塞いではダメ
巻狩りでは狩猟ベストを着用しています。
空調服のファンは狩猟ベストの下になってしまいますので、空気を全然吸い込みません。
なので、空調服を使用する時は狩猟ベストを上にまくる必要がありますね。
メッシュの狩猟ベストなら空気を吸い込むかもしれませんが、所有していないので検証できていません。
車で使用する場合
車に乗った際にはファンが座席シートと背中の間にならないよう位置を調整する必要があります。
調整しないとファンが邪魔すぎます。
座っている時はファンを回しても効果が薄い(空気をあまり吸わない)のですが、エアコンを使用する時は別。
エアコンの効果アップ
エアコンを使用する時は、ファンを回しておくと6vでも全身が冷え冷えになります。
エアコンの設定温度を下げられない職場環境でも、空調服を着てれば自分だけは冷え冷え。
音が気にならなければですが。
葉っぱがファンに当たります
山で作業中にファンを回していると、しゃがむ込んだ時などに草などがファンの中に入ってしまう時があります。
突然ビビり音が鳴るので、大きい虫が来たかとびっくりします
また、ファンが草で結構汚れます。
ファンは水洗い可能
ファンにはプラグ穴用のキャップが付いているので、それで防水します。
あとは水洗いするだけです。
左ポケットが使いにくい
左の内ポケットにはバッテリーが入っているので、左の外ポケットは使いにくいです。
私は左ポケットにiphoneを入れる習慣があるのですが、空調服使用時は胸ポケットにiphoneを入れてます。
粉物を使用する時はファンを止めて
私は火薬を取り扱ったりしますが、そのような作業中は空調服を使用しない方が良いです。
袖から抜けた空気が火薬を飛ばしてしまいます。
また、計量器もエアでユラユラするので、重さが正確に計量しにくいです。
袖はボタン式ではなく、マジックテープで絞れるタイプの方がよかったですね。
最後に一言
綿でオレンジの長袖があれば狩猟でかなり使えるんですけどね。
または狩猟ベストをファンの上あたりで切るか、穴を開けるか。
メッシュのベストを試してみたくなる。