さて2021年の狩猟装備の衣類系ですが、前年と変わったのはハンティングベストと靴、それに伴い持ち歩くものが減ったくらいでしょうか。
装備は忍び・勢子・タツマなどで変えるべきなのですが、面倒なのでほとんど同じ装備を使いまわせるようにしています。
衣類はモンベルが多いです。
アウターとか
大物を相手にする場合は迷彩なんぞなくても動かなければ目の前にいても簡単にはバレない。
大物をやる場合はオレンジの帽子とベストなどを着用して他のハンターからよく見える事が重要。
鳥はわからん。
帽子
私が使用しているのはMossy OakのキャップにRemingtonの刺繍が入っているものだが、このキャップにこだわりはない。
リアルツリー柄なので、後述するTAGAMIのジャケットと柄が似ているかな。
帽子のツバは太陽の光が目に入るのを防ぐだけではなく、藪を搔きわける時に藪が目にかかりにくくもしてくれる。
ブーニーハットタイプは藪に入るときに横や後ろのツバが邪魔、ニット帽はツバがないのとゴミがくっつきやすいから使わなくなった。
ハンターベスト
今年からグループ猟ではTAGAMIのコンプリートベストを使用している。
値段はかなり高級なのだが、まーいろいろ便利なので1年目からこのベストを購入していればあれこれ買わなくて済んだのにと後悔している。
背中のポケットの使い勝手が最高だし、無線機、許可証、弾とそれぞれ目的がはっきりとしたポケットが欲しい位置に付いている。
グループ猟ならこのベストだけで持ち物の収納が完結する人が多いかも。
Kriptek迷彩が嫌なら今ならまだリアルツリーモデルが残っている。
靴
山に入る靴と運転する靴をそれぞれ持っていくとよい。
今年は丸五のスパイク付き長靴を使用している。
私は普段25.5や26.0の靴を履いているのでサイズL(25.5から26.0)を購入したのだが、厚手の靴下を履いても靴の中に余裕が出てしまう。
この長靴は1サイズ下を購入して丁度良いかも。
ゴムは破れやすいのでシューグーなどであらかじめ補強しておくと良い。
スパイク足袋、登山靴+アイゼン、スパイク長靴と試してきたが、それぞれ特徴があるので何が一番良いかは山とシチュエーションによるとしかいえない。
スパイクは土や雪の斜面でグリップが効くようになるが、岩の上(川っぷち)では逆によく滑るようになってしまう。
登山靴より歩きにくいはずの長靴だが、スパイクが付いている長靴のほうが登山靴より山を歩きやすく感じたのでスパイクの効果は馬鹿にできない。
スパイクは舗装路を歩くと痛むので、舗装路があってもできるだけ土の上を歩くようにした方が良い。
足袋は柔らかめなので足裏で地面の感じをつかめる事が利点。
山を登り降りすることに関しては足袋が一番かも。
足が冷えやすいから冬はつらい。
登山靴は選択肢が多いので自分の足に合ったものを選びやすい。
登山靴はスパイク付きを購入するのではなく、必要に応じて軽アイゼンをつけるのが良いだろう。
岩の上や舗装路を歩くとき以外は軽アイゼン付けっぱなしがおすすめ。
汚れやすいのとコストが高め。
長靴は沢やヌカルミがあってもズンズン進める最強の防水性が利点。
口をテープで密閉してしまえば保温性が高くなるので冬に本領発揮か。
しかし靴の中で足が遊びやすいので歩きにくいかも。
ゲーター
私が使用しているモンベルのGORE-TEXイージーフィットロングスパッツは3年目も使用するが、裏側がボロボロになってきている。
これからゲーターを購入するなら裏側を補強しているらしいモンベルのGORE-TEXアルパインスパッツを購入したほうが良いかもしれない。
ゲーターはズボンの裾を靴の中にしまわなくてもブラブラさせたり汚さない、長靴の口を絞って足にフィットさせるなど色々便利。
あと靴の中にゴミが入りにくくなる。
ジャケット
前のジャケットは汗を逃してくれなかったので、今年はTAGAMIのサイレントハンタースーツを購入した。
まだ届いていないし使用もしていないのでこのジャケットのレビューは後日。
サイレント性能はどちらかというとどうでもよくて(地面を踏む音の方が大きいだろうし)、オレンジで透湿防水という点で選んだ。
単独では無線機も使わないし、荷物はバックパックに入れるのでハンターベストを進んで着用する必要がなくなる。
冬は寒いからといって厚手のジャケットを購入すると後悔する、寒い場合はインナーを増やして温度調整を行うのがおすすめ。
ワークマンのジャケットはコスパ良いので新人ハンター御用達だが、ワークマン上下に猟友会セットだと遠目では誰かわからない。
ズボン
私は1年中BDU(中古)のパンツを愛用している。
中古なので買った当日尻に穴が開いたりしているのを発見したりもするのだが、修理すればまだ数年は使える。
BDUは厚手のコットンパンツだがミリタリーチックなので、それが嫌ならカーゴパンツなどでも良い。
BDUは冬のタツマだと寒いがインナーを履けば問題ないし、歩くならインナーはなくても良い。
ズボンは上着に比べて痛みやすいので丈夫な生地で選ぶと良い。
大きさはぴったりするタイプではなく、若干ダブダブしているほうが薔薇などが足に刺さりにくい。
ズボンもワークマンで良いとは思うが、やっぱり他のハンターと見分けがつかなくなる。
アイウェア
私は2.0の眼鏡と1.2の遠近両用メガネを使用している。
遠くをくっきり見たいなら2.0の眼鏡だが手元がぼやける。
手元の作業が多くなりそうなら遠近両用メガネだが左右の視界がぼやける。
左右を確認したいときは頭を横に振らないといかんので、顔の動きで獲物に気取られるかも。
視力が悪くない人もシューティンググラスをしておかないと目に草が刺さったり、枝がぶつかったりして危険。
私は眼鏡をしているが、毎年笹がメガネと顔の隙間から目を刺してくる。
手袋
薔薇を払ったりするので、薔薇が刺さりにくい厚みのある手袋が良い。
また血で汚れたりもするので、洗いやすい事も重要。
ブラックダイヤモンドのクライミング手袋を愛用している。
インナーとか
冬場であろうと勢子や単独は下着も含めてびしょ濡れなるので、車には全身の着替えを用意しておくこと。
ミドルレイヤー
タツマで動かない時にアウターとインナーだけでは寒いときにアウターの下に着用する。
私が使用しているのはモンベルのライトシェルパーカ。
裏地がクリマプラスメッシュなので薄くて軽くて暖かい。
私はジャケットのフードは外してしまっているので、風で顔が寒いときにはパーカのフードをジャケットの中から引っ張り出して帽子の下に被る。
以前はフリースを使用していたが厚みがあるので銃を構えるときに違和感が出る。
アンダーシャツ
私はモンベルの中厚手スーパーメリノウールMWと厚手ジオラインEXPをそれぞれ2年使用してみた。
ジオラインの特徴は「速乾」「保温」「防臭・制菌」「安い(中厚手4,730円)」
メリノウールの特徴は「発熱」「保温」「防臭」「高い(中厚手7,480円)」
冬でも厚手のジオラインを着て歩けば暑すぎて汗でびしょ濡れになるし、特徴の速乾は追いつかない。
冬でも中厚手のスーパーメリノウールを着て歩けば汗でびしょ濡れだが、流石に厚手よりは汗をかかない。
というわけで歩くなら薄手のジオラインで十分かなと思う。
タツマ専門なら暖かい厚手のジオラインが良いのではないでしょうか。
また歩こうが歩くまいが冬はシャツの下にはミレーの網シャツを着ている。
濡れたシャツが直接体に触れて体が冷えるのを防ぐためだが、実は保温性もある。
袖は袖なしと長袖をそれぞれ使用してみたが、特に長袖が動きにくいとかもないので長袖で良いかな。
タイツ
モンベルの中厚手スーパーメリノウールと厚手ジオラインを2年使用してみた。
厚手のジオラインでも暑いという感じはしない。
履かなければ足が寒いし、履けば若干足の運びに影響がでるので悩ましい。
シャツに比べてタイツは可動部になるので傷みやすい、2年使用でほころびが目立つようになってきた。
ミレーの網タイツやパンツも持っているのだが、流石に3つも足に履いていると足の運びに負担がかかりすぎるので引き出しの奥へ。
靴下
おすすめはDarntough(ダーンタフ)のタクティカル靴下。
厚手なので足が痛くなりにくいし、足先の冷たさも和らげてくれる。
夏の長靴内での使用でもびしょ濡れになったりしていない。
ちなみに私はT4050を2つ所持していてそれぞれ年50回以上は使用しているが、3年目になる現在も破れる気配を微塵も見せずに使用できている。
登山メーカーの登山用靴下などと比較にならないくらいコスパが良い。
最後に一言
今回は記事が長くなってしまいそうなので、複数に分けて投稿することにしました。
次回の投稿では2021年度で使用する鉄砲などのグッズを紹介。
今回の記事で紹介しているグッズの中で1番の当たり商品はTAGAMIのコンプリートベスト。
時点でスパイク長靴、防水性による強引な移動の快適を知ってしまったら登山靴には戻れない。
それとダーンタフのタフさに感心。
猟期中に週1回ペースでしか使わない人なら1足で1生使えるかも?
今回紹介しているグッズの中で買って後悔したのはミレーの網タイツとパンツ!