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TACTACAMを銃に取り付けて動画撮影をする

スコープのレティクルを含めて画像・動画撮影を行いたいと思った事はないだろうか?

GOPROやスマホなどをスコープに取り付けても邪魔だし・・・などといった煩わしさを感じさせずに動画撮影できるカメラが「TACTACAM」である。

 

TACTACAMとは

 

TACTACAMはハンティング風景の撮影をする事を目的としたカメラなどを提供しているアメリカの企業。

TACTACAMが提供しているカメラはいくつかあるが、この記事では私が所有している2種類のカメラとマウントなどを紹介したいと思う。

TACTACAM 5.0とWIDEの特徴

 

TACTACAMの特徴は

  • 高画質4k撮影からHD240fpsの多フレーム撮影まで対応している
  • 銃の発砲によるショックに対応
  • カメラを銃に取り付けるマウントの種類が豊富
  • バッテリー寿命が2.5時間と長い
  • プレビューや動画再生などはスマホとWiFi接続し、アプリを起動して行う
  • 別売のリモコンを使用すれば複数台のTACTACAMの撮影開始・停止を同時に行う事ができる
  • 防水(2重ロック防水)
  • プリセットした3種類の撮影モードをボタンを押して切り替える事ができる
  • データはMicro SDカード128GBに保存可能

 

TACTACAM WIDEとはその名の通りワイド撮影をする為のカメラ。

スコープ以外(FTS非対応)の箇所に取り付けて横に広く撮影したいような用途に向いている。

TACTACAM 5.0はFTS(スコープに取り付けるアタッチメント)を使用する事が可能なのが大きな特徴と言えるだろう。

また8Xデジタルズームにも対応している。(らしいが使い方不明)

 

TACTACAM 5.0 TACTACAM WIDE
露出補正 自動 自動
オートフォーカス
デジタルズーム 8x なし 超広角パノラマレンズ
解像度と撮影フレーム 4k-30fps/1080-120fps/720-240fps 4k-30fps/1080-120fps/720-240fps
マイク 0-100db 0-100db
外部電源
スローモーション撮影
バッテリー 2.5時間 2.5時間
ボディー ソフトタッチコンポジット ソフトタッチコンポジット
防水
HDMI出力
スマホとのWi-Fi接続
Tactacamアプリ接続
リモート接続
FTS 非対応

 

TACTACAMのマウント

左から順に カスタムバレルスコープマウント / FTS / TACTACAM WIDE / TACTACAM 5.0 / リモコン / バッテリー / ヘッドマウント

 

カスタムバレルスコープマウント

カメラを銃身に取り付ける事ができるマウント。

銃身への取り付けはスコープマウント上の六角ボルトを閉める事で行う。

 

 

 

ピカティニーレールマウント(未所有)

カメラをピカティニーレールに取り付ける為のマウント。

TACTACAMより画像引用

アンダースコープレールマウント(未所有)

カスタムバレルスコープマウントが使用できない時用のマウント?

TACTACAMより画像引用

 

FTS

TACTACAMの目玉。

なんとスコープで覗いたままの映像を撮影する事ができる。

TACTACAM5.0とFTSをスコープに取り付けた。

スコープへの取り付けは、7種類の径の異なるパーツ(上記画像の3と書いてあるパーツ)を取り換える事で、様々なスコープに対応している。

FTSの右側の筒(スコープ側)は透明ガラス(プラスチック)なので、スコープの映像は通常と変わらず見える。

しかしFTSを取り付けている分だけ当然顔にFTSが近づくので、スコープの取り付け位置は注意しないと顔を怪我してしまうかもしれない。

 

またスコープの倍率を上げすぎたり、FTSをスコープに押し込めすぎたり(足りなかったり)すると、スコープの映像を完全に撮影する事が難しくなる。

 

ヘッドマウント

アクションカムでの定番マウント。

TACTACAMは棒状のカメラなので、頭のサイドにしか取り付けできない。

TACTACAMをヘッドマウントでしか運用しないのであれば、他のアクションカムの方が操作性や使い勝手は良いだろう。

しかしTACTACAMのバッテリー駆動時間は非常に長いので、バッテリーの取り替え頻度を減らしたい人には良いのかも。

 

リモコン

TACTACAM 5.0 / TACTACAM WIDEの電源ON(撮影も開始される)と撮影停止・再開をボタン1つで行う。

バッテリーはTACTACAM 5.0 / TACTACAM WIDE と共通。

TACTACAMを複数所有していなくてもあれば便利、特にヘッドマウントやカスタムバレルスコープマウント使用時。

ストラップが取り付けられるので、首にぶら下げると使いやすい。

 

充電器

2つのバッテリーを同時に充電する事ができ、充電具合もわかる。

USB Type-C対応。

TACTACAM本体などでも充電ができるのだが使い勝手がよくない(mini-USBのみ)。

資金に余裕があれば購入した方が良い。

 

 

 

アプリと撮影モード

Tactacam WiFiというアプリでTACTACAM5.0 / WIDEの設定変更や撮影開始/停止、プレビューなどを行う事ができるのでダウンロードは必須。

AppStoreからダウンロード

Get it on Google Play

 

appとの接続方法

  1. TACTACAM本体の電源をONにし撮影を止める。(電源ボタンが点滅中は撮影中)
  2. MODE/Wi-Fiボタンを長押しする(2回早いバイブ)
  3. スマホのWi-Fi選択画面から「Tactacam 5.0(またはWide)」を選択。
  4. アプリを起動しTactacam 5.0のタブをタッチして接続完了。

プレビュー画面

左上のX プレビューの終了

右上の四角いアイコンにペン カメラの設定画面へ

左上のAWB バッテリー

右上の 4k30と緑の◯ 現在の撮影モードと本体のMODEボタンの色(緑/青/水色)

真ん中 リアルタイムプレビュー (撮影した素材には必ず左下にTACTACAMと表記されてしまう)

左下のカメラアイコン 動画 / 写真 / タイムラプス 切り替え

真ん中の赤丸アイコン 撮影開始ボタン

右下の四角いアイコン 写真/ビデオ のアルバム

 

リアルタイムプレビューはWiFi接続な為かカクカクして表示されるので、撮影されているかなどの確認用としてしか使えない。

 

カメラの設定

Preview画面の右上の「新規作成」のようなアイコンをクリック。

基本的に設定の日本語翻訳版は翻訳が上手くいっていない為意味不明、設定はいろいろ試してみる必要がある。

 

ホワイトバランス

オート / デイライト / 曇った / Fluoresecent / 白熱の

通常はオートで良いが、他のモードだと雰囲気のある映像が撮れる。

日付印

オフ / 日付 / 日付と時刻

撮影した素材の右下付近に「日付」か「日付+時刻」を表示させるかどうか。

電源周波数

50Hzの / 60HZの

関東は50Hz、関西は60Hzで撮影すれば電灯や信号などを撮影した時にチカチカしない

解像度を設定

4K15 3840X2160 15fps

4k30 3840X2160 30fps

2.7K30 2720X1520 30fps

FHD30 1920X1080 30fps

FHD60 1920X1080 60fps

FHD120 1920X1080 120fps

HD30 1280X720 30fps

HD60 1280X720 60fps

HD120 1280X720 120fps

HD240 1280X720 240fps

 

高解像度で撮影したい場合は4k、拡大撮影したい場合などはFHD、スロー撮影したい場合などはHDなどで使い分ける。

SDカードの容量の消費は4k>2.7k>FHD>HD、15fps<30fps<60fps<120fps<240fps。

スローモーション

120fps撮影時に映像のみのスロー録画をする。

ClearAppTemp

アプリの一時ファイル消去?

フォーマット

SDカードのフォーマット。

初めて使用するSDカードはフォーマットする事。

UpdateFW

本体のファームウェアのアップデート。

タッチ後の確認画面(FpdateFW)でconfirmをタッチするとアップデート開始。

アップデートファイルが最新じゃなくても本体のアップデートを実行してしまうので、しっかりと確認した方が良い。

FTS Setup

Top Mounting

上下反転

Side Mounting

特に何か変わるとい言った事がない気が・・・

changeSSID

スマホでWiFi接続する時に表示されるSSIDと接続する為のパスワードを変更する事ができる。

TACTACAM2台持ちは区別がつくよう変更することを勧める。

Image Stabilization

手振れ補正

Wind Noize Reduction

風切り音フィルタ

Black Out

特に変化ない。

一応振動で撮影中か一時停止中かわかるようになるとの事なので、本体のLED表示が消えるものと思っていたが・・・

Vibration

撮影開始、撮影停止、WiFi接続開始などのバイブをoffにする。

ヘッドマウントを使用している時は撮影が開始されたかわからなくなるので常にON推奨。

Red Dot

撮影画面中央に赤いドットが表示される。

Flip Video

上下反転

Exposure Compensation

露出補正

-2 / -1 / 0 / 1 / 2

Fast Motion Movie

動画再生時の速度

off / 2x / 4x / 6x / 10x / 15x

アプリバージョン

フォームウェアバージョン

アプリ名

 

撮影モードによる違い

緑モード

デフォルトでは高画質モードだが別に高画質設定にしなくてはいけない訳ではない。

緑モード横の4k30アイコン(現在の解像度が表示されている)からは解像度をクイック選択できる。

高画質で録画したい場合は4k推奨だが、SDカードの消費速度は早い。

 

青モード

デフォルトでは拡大モード、このモードはどのような解像度を選択しても拡大撮影される。

青モード横の2.7k30アイコン(現在の解像度が表示されている)からは解像度をクイック選択できる。

FTSを使用する場合には緑か水色モードにしないとスコープで見えている全てが撮影されなくなる。

解像度でFHDやHDを選択すると画面が暗く荒くなるので、可能であれば4k推奨。

 

水色モード

デフォルトではスロー撮影モードだが、特に高fpsを選択しなくてはならないなどの決まりはない。

水色モード横のFHD120アイコン(現在の解像度が表示されている)からは解像度をクイック選択できる。

クレー射撃などでクレーが割れる瞬間をバッチリ撮影したい時などは120fps以上で撮影すると気持ち良い。

下記ラビット射撃では発砲してからクレーが割れるまでは30fpsだと3−4フレーム、120fpsだと10-12フレーム。

分かりやすく説明すると、「1フレーム=1枚の画像」だと思ってくれれば結構。

120fpsか240fpsのフレームレートでは設定画面のslowをONにしたときにプレビュー画面にslowアイコンが表示される。(60fpsなどにしてしまうとslowアイコンは消える)

 

モードごとの画像

FTSによる撮影プレビュー

カスタムバレルスコープマウントでの撮影プレビュー

カスタムバレルスコープマウントによる動画撮影データのスクリーンショット

上から4k / 2.7k / FHD 120fps

 

 

TACTACAMは標的射撃でも有効

クレー射撃でもマト撃ちでも、何故狙ったところに当たらないのかが解らない事がある。

フォームが悪い、例えばトラップ射撃で撃つ時に頬付けが外れて顔が上がっているなどは外部からでも見てわかる。

しかしそれ以外の要因、例えば狙う位置が微妙に高い、低い、コンマ早い、コンマ遅いなどは撃っている本人や外部も解らなかったりする。

なので動画撮影するのが一番なのだが、カメラが銃身やスコープについていると、原因がより鮮明に判明するだろう。

 

マト撃ちでもマズかった原因がわかるようになる、これはFTSでFHD120FPS以上にして撮影しないと解らないかもしれないが。

例えば引き金を引くほんの一瞬前、狙いが上に横に下に動いてしまっているなんて事が判明するかもしれない。

ガク引きだと撃っている本人でも気づく事があるけど微妙にズレている場合は気づかない、原因は弾の問題かもしれないし。

 

そして動的射撃。

これはどこを狙って引き金を引いたらどこに当たったかがわかるので非常に便利。

例えば50m風船撃ちだとこのあたりで当たるなんて事が判明する。(レティクルが斜めなのはカメラの差込方の問題)

左から右

右から左

 

 

TACTACAMの購入方法

TACTACAM公式サイトでカメラやマウントなど全て購入可能。

 

 

頻繁にセット売りのセール(セット内容はよく変わる)などを行っているのでこまめにチェックすると良い。

私が購入した時にはPro Packなるセットが649.99ドルだった。

Tactacam5.0 / Tactacam WIDE / リモコン / カスタムバレルスコープマウント / ユニバーサルマウントアタッチメント(Goproのマウントが使えるようになる) /

64GB SD 2枚 / 予備バッテリー2つ

 

そしてヘッドマウントと予備バッテリー8つを追加で購入(バッテリーは合計10個となるはずが、本体やリモコンにもバッテリーが入っていたので13個に)

合計1147.58ドル(うち送料249.94ドル+税金57.74ドル)

 

後日FTSと充電器を購入。

合計219.98ドル(うち送料50ドル)

 

総計1367.56ドル(うち送料299.94+税金57.74ドル=357.68ドル)

 

 

バッテリーが多すぎのように思えるが、射撃場でカメラ2台とリモコンを使うと5時間連続撮影でバッテリー5本消費する計算。

例えば狩猟で日の出から日の入りまでフルで撮影すると仮定すると約10時間なので、決してバッテリー10本所持というのは多すぎる訳ではない。

TACTACAM用としてのMicroSDカードは128GBx4と予備で64GB2枚(付属してた物)を所持。

 

ちなみにTACTACAMにはsoloパッケージなる199.99ドルの格安セットもある。

こちらのカメラは解像度が1080p-30fpp固定、3倍ズーム可能、FTSに装着可能となっている。

アンダースコープレールマウント、カスタムガンマウント(カスタムバレルスコープマウントのようなもの)、フラットブラックスタビライザー(弓につける)がセットに含まれている。

日本のアマゾンでも購入する事ができるので、海外から直接購入するのが嫌な人はこちらでの購入を検討してみても良いだろう。

 

最後に一言

射撃や猟の動画投稿する人にはかなり良いカメラだと思います。

特にFTSは動画の見栄えが断然かっこ良くなるのでお勧め。

TACTACAMの味を知ってしまったらもうGoproには戻れない。

 

私も動画投稿そのうち考えます。

 

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