2020年の猟期中に入手したGAMO G-MAGNUMのデータを取ってきた。
GAMOの空気銃については以前の記事を参照してください。
G-MAGNUMで各ペレットの射撃データ取り
ガチガチのデータを取るなら室内で、ペレットの重さを揃えて、変形していないペレットを使って、ストックが完全に固定されるレストを使う必要がある。
しかし今回G-MAGNUMでの射撃データ取りを行なった射撃場は屋外で風も吹いている西富士ライフル射撃場。
ペレットの重さも合わせないし、ペレットが変形しているかどうかも気にせず行った。
またG-MAGNUMをライフルレストにガチガチに固定して撃った訳ではないので照準は脈で動いてしまう。
射撃場は私以外の人も多数いたので、集中して撃てなかったし、
飛ばしている穴があったらそれらの影響だと思ってもらって良いだろう。
今回データ取りを行ったペレットは下記の5種類。
GAMO公式で推奨されているペレットは日本では売っていないので、近所の銃砲店で入手可能なペレットの中からG-MAGNUMと相性の良いものを見つけようと思う。
画像に写っている「JUNBO BEAST」はペレットが大き過ぎて薬室?からはみ出すのと、弾がマトの板にすら当たらない位重かったのでデータは取っていない。
スコープはJUMBO HEAVYで仮ゼロイン調整。
24倍で下記画像の赤点を狙って、Bracuda以外のペレットを各10発撃った。
Baracudaのみ下記画像の緑点を狙って10発撃った。
弾速はCaldwellの弾速計で計測。
ちなみにMagnetoSpeedは都度銃身を折る必要のある中折式とは相性最悪。
EXACT DIABOLO JUMBO HEAVY
弾速:768〜774 FPS 、平均771.33
基準にしたペレット。
西富士射撃場のマトではギリギリ9点に収まるかどうかのグルーピング。
EXACT DIABOLO JUMBO MONSTER
弾速:613〜616 FPS 、平均614.66
弾速計が反応しにくかったので弾速は6回分しか取れなかった。
JUMBO HEAVYより7gr重たいが想像していたよりドロップしなかった。
西富士射撃場のマトでは6点に収まる程度のグルーピングなので鳥に当てるのは厳しい。
H&N Baracuda
弾速:692〜707 FPS 、平均700.66
JUMBO HEAVYより3gr重たくてJUMBO MONSTERより4gr軽量なのだが、ドロップ量はJUMBO MONSTERより多い。
西富士射撃場のマトでは9点にギリギリ収まるかどうかのグルーピング。
FX
弾速:820〜830 FPS 、平均827
JUMBO HEAVYより2g軽いが、着弾点が想定より上。
西富士射撃場のマトでは9点に余裕で収まる程度のグルーピング。
表にしてみて比較
ペレット | 重量(grain) | 弾速平均(FPS) | 銃口 ft.lbf | 50m ft.lbf | 100m ft.lbf | Group Size(mm) | Group Area(mm) | Mean Radius(mm) |
JUMBO HEAVY | 18.13 | 771 | 24 | 16 | 11 | 78 | 52 x 67 | 24 |
JUMBO MONSTER | 25.39 | 614 | 21 | 15 | 10 | 149 | 148 x 91 | 46 |
H&N Baracuda | 21.14 | 700 | 23 | 16 | 11 | 79 | 69 x 58 | 26 |
FX | 16 | 827 | 24 | 16 | 10 | 59 | 52 x 49 | 20 |
威力ft.lbfは50mを55ヤード、100mを109ヤードの数値で計測。
カモ類を獲るには最低8ft.lbfでクリーンヒットさせれば良いらしいので50mであれば問題なさそうだ。
一番良かったFXのグルーピングでも50mのカモのヘッドショットがギリ狙えるかどうか、50mのヒヨドリのボディを狙ってギリ獲れるかどうかといったところか。
最後に一言
5.5mmのPCPで30ft.lbf付近、コメタの中折式が18ft.lbfらしいので、私のG-MAGNUMはそれなりに威力があると思う。
G-MAGNUMの威力は国によってバラバラで私のG-MAGNUMは弾速が遅い方なのでハズレだけど、大外れのG-MAGNUMは24Jで18ft.lbfとかの威力。
大当たりは45Jの33ft.lbfなのかな、40Jの威力でも30ft.lbfなので十分なのだけれど。
威力の違いはガスピストンの差なのかな?