オープンサイトなスラッグ銃を使用している輩にそのスラッグ銃と相性の良いスラッグを見つける手伝いをしたり射撃フォームなども矯正した。
獲物に対する狙い越しや気取られない待ち方とか色々教えてきたのに結局後輩は1年間で1つも鹿が獲れなかった。
獲物は何度もかかっているのに、だ。
私はオープンサイトでの射撃は自分には無理だとわかっているので覚える気がないからアドバイスもできない。
結局後輩はオープンサイトで獲物を転ばすのは諦めて、ドットサイトを載せたいとか言ってきた。
オープンサイトに関する私の考え
リブ銃身は照星とリブで銃の向きをターゲットの進行方向かターゲットに乗せて「弾よ当たれ!」という感じで撃つ物ですかね。
50mで的紙を狙っても照星で的紙のほとんどが隠れるので、的紙の中心を狙うというより的紙に銃口を向けて撃っているといった感じ。
リブ銃身の照星を使用して撃つのはOOBとかの散弾だと思っています。
スラッグ銃身は照星と照門とターゲットの3点を意識して狙うもの。
照門の位置はズラせるし照星も小さいので、50m的紙のセンター付近(センターは肉眼でははっきり見えない)に着弾するようゼロインもできるし狙える。
しかし狩猟では目は動いているターゲットを追うのでピントは獲物に合います。
照門の隙間から見えているはずの照星にはピントを合わせてられないし、頬付が少しでもズレているとそもそも照門から照星見えないし。
銃口は狙い通りに向いていると信じてターゲットに対して「弾よ当たれ!」という感じで撃つ物ですかね。
というのが私の考え。
オープンサイトでバシバシと獲物にスラッグを当てている人もたくさんいますからね。
単純に私がオープンサイトが苦手なだけです。
光学機器を搭載するメリットとデメリット
メリットの恩恵は非常に大きい。
デメリットはそれほどなものではない。
メリット
- 精密な射撃ができるようになる
- ピントはレンズ越しのターゲットにだけ合わせれば良いので早く狙える
- 暗いところのターゲットが肉眼より見える
- 高さ調整や狙い越しがやり易い
デメリット
- 搭載に費用がかさむ
- 銃が重くなる
- 邪魔
- メンテナンスが必要
- レティクルのセンターは必ずしもセンターではない
- レンズに色が付いたりする
光学機器を搭載するメリットについての説明
精密な射撃ができるようになる
光学機器はドットサイトやクロスヘア(レティクル)のセンターでターゲットを狙いますが、ゼロインしていれば弾はゼロインした距離のセンター辺りにちゃんと飛んでいきます。
なんでその辺りなのかというと、銃を固定して撃っても弾はまず同じ弾道で飛んでいかないからですね。
理由は色々あるけれど、そういったもんだと思ってください。
スラッグ弾では狙い通りの射撃ができる距離は50m+αくらいなので、その距離ならば1倍でもしっかりと狙えます。
当たらなかったら腕の問題と思っていいです。
とはいえ1倍では50mにある的紙の中心はよほど目が良い人じゃないと見えないはずです。
もし50mで獲物が木に隠れていて頭(的紙でほぼ8点の大きさ位)だけ見えているからしっかりと狙いたい!
100mで獲物が止まっているからそれを狙ってみたい!
というのであれば倍率のあるスコープを搭載するか、ドットサイトにマグニファイア(ブースターともいう)を取り付けた方が良いと思います。
それから座射か木に委託してドーンといけばよい。
ピントはレンズ越しのターゲットにだけ合わせれば良いので早く狙える
光学機器はレティクルのセンターで狙った所を撃てばそこにほぼ弾が飛んでいきます。
しかしレンズ越しに見えるターゲットと同時にレティクルに目のピントを合わせることはできません。
ただレティクルはなんとなく見えているだけでもセンターは判別できるので、ターゲットに目のピントを合わせていてもしっかりと狙えます。
ちなみにサイトで狙うときはターゲットに目のピントを合わせつつ、両目をしっかりと開けて視野を広く確保してくださいね。
スコープのピントですが、ターゲットの距離に応じて手動でピントを合わせる必要があります。
例えばDiamondback 6-24xはサイドフォーカスでピントを合わせれば6倍だろうが24倍だろうがその距離ならピントは合ったまま。
だがターゲットの距離が大きく変わった時にはサイドフォーカスでピントを合わせなければならないので、柔軟な対応ができない。
新しく購入した1−6xはサイドフォーカスは存在せず。
1xならピント合わせ不要だが高倍率はそれなりに距離を開けないとピントが合わない(2倍なら5m以上とか)。
一応FFEを弄ればピントも合わないこともないのだが、その代わりレティクルがぼやけてしまう双刃の剣だ。
距離に応じた常識的な倍率までしか上げさせねーよってことですな。
ドットサイトにはピント合わせはありません。
暗いところのターゲットが肉眼より見える
これは良いレンズを使用しているスコープ限定ですが、スコープ越しの映像は肉眼より明るく見えます。
肉眼では暗い針葉樹林内にいるはっきり見えないターゲットも、スコープ越しなら見えるようになったりします。
良いレンズでも流石に夜では見えません。
高さ調整や狙い越しがやり易い
縦の目盛がついているスコープならセンターから2つ下の目盛で狙えば100mのターゲットに当たる、などの目安になります。
横の目盛が付いているスコープなら50mの距離で時速20kmで走っている獲物はセンターから2つ横の目盛のところで狙えば当たる、などの目安になります。
射撃場で50mゼロインで100m撃ったらこれだけセンターから下に3つ目の目盛に落ちたから、センターから下から3つ目で狙えば10点に入ったとかね。
動的射撃などを練習していれば50mでこれくらいの速度ならスロー(ファスト)と同じくらいの速度だからこの目盛あたりで狙えば良いとかわかりますけどね。
そういうのをメモっておくと良いです。
ちなみにFFPならそのどの倍率でも同じ距離なら同じ目盛りで狙えば良いけれど、SFPは倍率により狙う目盛が変わるから注意ね。
例えば1倍でセンターの3つ下の目盛は的紙の外だけど、6倍だとセンターの3つ下の目盛は5点とかになる。