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3Dプリンターで50口径弾頭の12番散弾銃用ワッズを作成してみた(4)

そろそろ猟期も近くなり弾作りが間に合うか・・・焦ってます。

 

今回も懲りずにLee 50cal 320を12GAの散弾銃で撃つ為のワッズを3Dプリントしていきます。

 

 

ワッズはほぼ完成してきたかも

今回のワッズ設計では弾頭の尻に超高確率で発生するバリ対策を行いました。

弾頭の底は弾頭一番下のヒダから真っ直ぐ下に削ったのと、弾頭尻をワッズの底と触れないようにしました。

ワッズの底に穴を開けてみましたが、ワッズ同士の噛み合わせがよくなかったので一応閉じてます。

 

今までは弾頭とほぼピッタリ同じサイズでワッズの内側を作っていたのですが、弾頭側面にも発生するバリ対策で今回は若干余裕を持たせました。

ワッズに弾頭を入れて振っても弾頭はカタカタ動かないギリギリの大きさだと思います。

これらのワッズ設計の修正によりワッズに弾頭を入れてもワッズが閉じない事は60発中0でした。

 

また以前のワッズはAAのケースに合わせて直径を作成したのでRXPのケースに入れた時にシェルが若干膨らんでしまったのですが、今回のワッズはギリギリシェルが膨らまないサイズにしました。

DUPOのケースはシェルがRXPより薄いので、ワッズを入れる際にシェルの中にストンと落ちます。

 

DUPOはまぁまぁ集弾が良かったです。

ショットガンのケースの長さだったりクリンプだったり火薬量の問題で集弾が良くない可能性が高くなってきました。

 

次回はショットガンケースの調整と火薬量だけで試してみたいと思います。

ワッズ作成は以下のものでおこなっています。

 

弾頭LEE 50CAL 320

 

CAD設計FreeCAD

 

スライスソフトCHITUBOX

 

レジン:SirayaTech TenaciousとFastのブラックを7対3で混合

 

3Dプリンター:ELEGOO MARS3

 

洗浄液:IPA

 

洗浄機、UV硬化機:ELEGOO MERCURY X

 

 

Duplex DUPOのケース

現在12GAのFEDERALやWINCHESTERのサボット弾が購入できない状態なので、射撃場にDUPOのケースが落ちている事が多くなってきました。

今回はDUPOのケースを50個以上拾う事ができたので、DUPOのケースでも射撃テストを行うことにしました。

 

まずDUPOのケースですが、全長の長さが安定しているのでわざわざカットする必要がなさそうです。

またクリンプ跡も無いに等しいレベルなので2次使用が楽ですね。

シェルの厚さは厚すぎず薄すぎずといった感じでガスシールなどを入れやすい。

ただしロンデルは長すぎなので、LEE LOAD ALLの通常使用ではリサイズダイが外せません。

外し方は動画を参照してください。

 

プライマーを入れる穴も緩すぎずキツすぎずといった感じ。

かといってプライマーがポロッと抜け落ちる感じでもない。

 

集弾はまぁまぁ良かった、といってもまだファクトリーのスラッグ並。

弾速は火薬量を上げても1600FPS台が続いたので、多分弾速はこのあたりで限界。

50口径の50mで5発2MOA(自作のマトの中心の白い○)に収まるなら射撃と鹿猪猿用として使えそうな弾速ではある。

クマはちと厳しいかな。

 

 

DUPOのケースが膨らんでいる問題

Savage212の薬室にショットガンケースを手で入れて(少しきつい)、ボルトで押し込んでからボルトを倒そうとしてもボルトが倒れない。

60発中10発くらいはボルトがスルッと倒れてくれたけど、それ以外はかなり力を入れてボルトを倒しました。

多分リム近くが膨らんでるから薬室にケースが簡単に入っていかない。

 

そして撃った後に排莢されない。

RXPでも火薬量が多すぎて撃った後に薬室にケースが張り付くなんて事もあるけど、そんなに多発はしません。

 

射撃場でDUPOのケースを捨てた人の銃がそのような形状の薬室なのかはわからないけど、確実にロンデルが膨らんでます。

 

リサイズダイでロンデルがしっかりリサイズできていないのは厳しいっす。

 

プライマーを入れる前に一度自分の銃の薬室に入れてみた方が良いかもしれない。

 

プライマーは撃っただけではボルトがあるので抜けませんが、抜けようとはしていますね。

ケースに縦方向の衝撃があることも無いとは言えないので、瞬間接着剤で補強しておいた方が良さそうです。

プライマーが抜けたら火薬が流れ出てしまい大変面倒な事になりそうですから。

 

 

ついに弾速1900FPS超え

RXPのケースでLONGSHOT37グレインを詰めて撃ったら1910FPSでました。

今までもRXPのケースでLONGSHOT37グレインは撃っていますが、1900FPSを超えたことはありませんでした。

 

今までと変わった事といえば

・ワッズの直径を少し小さくした

・ BPI製 Waxed Hard Card  3/8inchを 使用した(ガスシールの上)

・BPI製 ファイバーワッズ 1/4inch を使用した (ワッズの下)

 

どれが原因で弾速が上がったのかは正直わからん。

 

290gr弾で1910FPSといえば2350ft/lbfなんで0距離なら260Remingtonくらいの威力に近い。

 

この弾速で集弾がよければリコイル抜きにして採用するんだけどね〜。

 

 

RXPのケースはクリンプ不要かも

ほら、クリンプって散弾ならケースからこぼれ落ちるからスタークリンプにするとか意味わかるじゃん。

で、スラッグってなんかロールクリンプしなくてはいけないような雰囲気あるじゃないですか。

なので今までよく考えずにロールクリンプしてたんですよ。

 

DUPOのような柔らかいケースならロールクリンプは一瞬で終わるし綺麗にできるから苦でもないんですよ。

 

しかしRXP、オメーはシェルが厚いからロールクリンプもスタークリンプもやりづらいんじゃー。

無理くりロールクリンプしようと思うと、シェルの頭が膨らむんですよね。

 

しかし思いました。

 

 

自作ワッズはRXPのケースに器具使わないと入らない = クリンプしなくても落ちなくね?

 

 

ということは、弾を発射した時にクリンプを開ける事で発生するであろう減速が無い?

 

さらに、クリンプが必要ないからスペーサーがいらない。(RXPはロールクリンプが大変なんでスペーサを入れないとクリンプ失敗する)

 

ガスシールの上にワッズを乗せればそれで終わりだからコスト削減にもなる。

 

やっべ、今度の射撃で試してみよう。

 

 

最後に一言

作りたいものが増えすぎて、3Dプリンタだけでは満足できないようになってしまった。

これが沼ってやつですか、そうですか。

 

そのうち許可とって自作バレルも作りたいとかなってきそうで怖い。

 

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