狩猟やってると杉林にはよく入るので、花粉症の人は大変ですね。
が、自分もついに仲間入りしたかもしれません。
駆除用の罠をかける場所の下見で杉林に入ったら、くしゃみと鼻水が止まらんくなった。
2月8日 土曜日
今シーズンの猟欲はなくなってきてます。
毎年の事ですが、鳥撃ち欲は12月末頃には終わってしまう感じっすね。
家の庭が霜だか雪で少し白くなってます。
山に行ったら雪がガッツリ積もってました。
雪も降ってるし、寒さで手はかじかむので、獲物が来てもトリガーを上手く引けないかもしれません。
参加者は11人。
1ラウンド目
人数は多いのですが、小人数でもできる上の山の獲物が全然でないところをやる事に。
猟場に行くには冬季は閉まるゲートを通る必要があり、猟友会の分会長に配られる鍵がないと車は先に進めません。
が、ゲート先の雪の積もっている道には車1台分のタイヤ痕があり、行って帰ってきてるのがわかります。
この山で猟目的で入り、9時前には帰ってるなら車で流しですね。
タツマまでの移動中にシカに飛ばれたそうです。
一番奥のタツマまで車道からガタ道を車で移動するとシカが飛んでしまいます。
なんで私や後輩がガタ道のタツマに入る場合は、もっと手前で車を停めて歩いて移動してます。
タツマでは見通しの良い日向に移動し、遠くをボーっと眺めて待っていると、茶色い何かが150m先にある沢を登っていくのが一瞬見えた。
木が混んでいるので見えたのが何かわからんけど、沢の先にいるタツマに無線で報告。
しばらくしても何かが上のタツマにかかる様子がない。
ヤマドリだったか?
犬の反応もないまま勢子が最後のタツマまで到着。
と思ったら、タツマのすぐ裏で犬がシカを起こした。
タツマ2名からは見えなかった感じ?
スノーボード持って山を登ってくる人がいたけれど、岩と木が多いこの山のどこ滑るつもりだろ?
2ラウンド目
1ラウンド目のすぐ南の猟場。
日陰は寒いので日光で右手を温める。
何もいない。
3ラウンド目
2ラウンド目のすぐ東の猟場。
無線には付近(近くはない)のゲレンデでスノーボードやってるおっさんの楽しそうな会話が入ってきてる。
一応音を立てないようにしつつ足音などの気配を探ってるんで、無線の音って邪魔だけど切れないのがもどかしい。
この猟場は沢を挟んで東と西に分かれてる。
自分は西側で、西側には自分だけ。
東は広いのでタツマが沢山。
シカの足跡は東側にあるようだが、西側には足跡は皆無。
シカが一番東のタツマから西に向かって逃げているようだ。
東から西にかけて並んでいるタツマが次々に発砲、シカは2匹。
1匹は最近調子のよい人が転ばし、1匹はさらに西へ。
最後は沢の東側の一番西にいる親方が転ばし。
でかい4段角のシカでした。
4段角はかなり珍しい。
シカ2匹捕獲。
2月9日 日曜日
本日は参加者が8人。
先週行われる予定だった芝焼が雪の為に本日に延期になったので、農家に関連する人や消防関連の人は参加できません。
芝焼の関係で、できる猟場も上の山に限定されている。
上の山の雪は昨日より増えていて、昨日の足跡はかなり消えていた。
風が冷たいので電熱ベストとバラクラバで寒さを凌ぐ。
1ラウンド目
下の牧場の下。
自分は牧場の中でタツマなんで、牧場にシカがいないと何もできません。
雪にシカの足跡は結構あるが、そこら中の道に人と犬の足跡があったので手遅れの可能性大。
森の中では犬は雪に付いた残り香を追っているけれど、シカは発見できず。
一瞬走り出したようだが、犬の足跡の先にはシカの足跡はないようだ。
結局何も出ず。
今日は散歩する人がやたらと多い。
雪が降ると散歩したくなるのだろうか。
2ラウンド目
昨日2ラウンド目にやった猟場。
入り足と抜け足の数が合わないからやったんだけど、何もいない。
川から抜けたかな?
雪の時は結構シカいる猟場なんだけどね。
3ラウンド目
線路横の猟場。
歩いて沢沿いにあるタツマへの移動中、1人目のタツマを配ったあたりでに200m先にある杉林手前から10頭位のシカが飛び出し西に逃げてしまった。
私が追跡する事になったが、シカが通った位置の目測を誤ってズレた場所(50m以上手前だった)から道まで痕跡探し。
道からなら足跡を探しやすかろうと道を何往復もしたが見つからん。
一度山に入りなおしてシカが逃げた足跡をやっと発見、追跡開始。
どうやら杉林を南に巻くようにして道を横切ったらしい。
道で足跡を探していた場所より遥か下のほう。
隣の山の藪の前まで追跡、足跡を追うのは困難と判断、無線で連絡のち私は追跡を中断。
勢子2名が藪から200m以上北にいたシカ3匹を発見し発砲するも逃げられる。
4ラウンド目
親方はこの猟場で獲物が西に逃げた場合にはどこを通り、最終的にどに行くのかを知っている。
最初は3ラウンド目の上にある猟場の勢子の入り口付近にタツマを置いていたらしい。
結局は気が変わって、その猟場の本来のタツマの位置付近でタツマを張りなおした。
ラウンド終わりの話だが、最初にタツマを張っていた位置に18頭位の足跡が付いていた。
自分は上の猟場のいつもの自分のタツマ近くまで車で移動。
車から歩いてタツマへの移動中、沢の東の上のほうでタツマを張っていた新人君が、前方にシカが居ますと言ってる。
東にある沢の方を見てみると、シカが小山を北東に歩いて登りはじめているが、遠いから撃つのはやめとく。
新人君のタツマの位置ではこのシカはかからない、かかるのはもっと東だ。
すぐに無線でシカが向かっているであろう位置のタツマに移動するように指示。
シカを数えてみると、3匹、ん?さらに5匹、さらに10匹?
3ラウンド目で飛んだシカの数以上のシカが歩いて小山を登っているではないか。
逃げる途中途中で他のシカも合流したのかな?
北東で銃声。
新人君が撃つ前にシカが走り出し、シカは全部北にある山に逃げてしまったとさ。
この日は何も獲れませんでした。
上の山で銃声がしたから鍵開けて行ってみたら、タイヤ痕がえらい増えてたけど猟師の車っぽくない。
雪が積もると山に車で来る人が増えますが、ゲートの鍵はどうした?
最後に一言
他の山はよくは知らないけれど、20匹のシカの群れって珍しいのかな?
私の猟隊がやる上の山は年1回はもっと多い数の群れが出る。
昔は100匹以上出たらしいが、最近はかなり減ったと。
あとこの山のシカはニホンジカにしてはデカイし角も立派とか。
以前他の地区の猟隊が来た時、トロフィーをみんな持って帰ってたな。
今回200m先のシカに飛ばれた事がショック。
勢子やってると10mまで近づいても飛ばない事があるのに。
雪だと敏感か?