HUNTING LOG

大きなイノシシが獲れました

うちの猟隊の勢子が日曜日の巻き狩りのあと、「2月12日(水)、暇だったら山来れない」って珍しく聞いてきた。

平日の猟にわざわざ誘ってくるって事はイノシシ狩りでしょうね。

もちろん暇(暇ではない)なのでOKです。

 

 

平日の参加者は2人

当日朝9時になっても連絡がないので、今日はやらないと思ってたんですけどね。

10時30分頃に、「今日いけますか?」とLINEが入る。

これから山行って狩りするのは微妙な時間だなぁと思いましたが、約束してたので行くことに。

この山で大物やるなら市の管理捕獲になりますね。

 

11時30分頃に山に到着したのですが参加者は勢子と私の2人のみ。

巻き狩りを行う山は、先日私のタツマにイノシシ3匹がきたけれどタツマの位置取りが悪くて獲れなかった山

通常この山をやるならタツマは8人最低でもタツマはあと4人は欲しい

 

私はいつも自分がいくタツマへ向かいますが、獲物が私のところに来るかは半信半疑

そこそこ急な山を下り、崖付近のタツマで前回の崖際を走ってきたイノシシのルートを踏まえ撃ちやすそうな場所を探します。

 

1.下のウト横で上のウトが見えにくいけど、崖から来る獲物が正面から撃てる、が立っても尾根までしか見えないので獲物が突然来るかもって場所。

2.上のウトと下のウトの間くらいで尾根のちょい後ろだから立てば前の山も少し見える、崖から来る獲物も横から撃てる場所。

 

今回は2の場所にしました。

前回は2の場所よりもっと前、尾根は背中なので前の山が全部見えました。

 

ちなみにこの時点で勢子は獲物が何狙いか言ってきませんが、狙ってるのはイノシシだろうなと思ってます。

 

 

鹿が4匹来た

無線での連絡は獲物が出たらで良いと言ってあるので、無線に入ってくるのはトラックの運転手の会話のみ。

 

勢子が動いて10分位たち、12時のアラームが聞こえたあと、前方にある山の側面をシカ4頭が下ってくるのが見えた。

方向的には上のタツマ(いないけど)のほうに向かっていた感じ。

私のタツマの位置は尾根よりちょい後ろなんで、尾根により先の山の下は見えなくなります

 

シカの姿は見えないけれど足音は下っているように聞こえるので、上のウトのほうに出るかなーと待っていたら、下のウトの手前にある岩影から突然オスシカが現れた

シカはそのまま駆け抜けてきた

 

銃を回転させシカの前足付近を撃とうと思ったが、シカまでの距離が5m位と近すぎて腰の回転が追い付かない。

スコープでとらえていたのはシカの腹あたりだが、シカはもう真横。

腰が限界なので撃ちましたが、シカ達は後方の藪へ行ってしまった

で、いつものようにリロードは失敗

近いのマジ当たらん。

1の場所はこのスジの横なので正面にかかってましたね、撃てるかわからんけど。

 

勢子に無線で報告したのだが、「シカはいいからそのままタツマいてくれ」と。

やっぱりイノシシ狙いだね。

 

 

イノシシに向けてほぼ完璧な発砲

シカが行ってしまってから10分位のち、勢子から無線連絡

イノシシがたぶん私のタツマのほうに向かっている、たぶんデカイとの事。

犬の鳴き声が無線に入っていたので、犬が付いたようです。

 

5分以上、10分未満?待ってもイノシシは来ません・・・

こりゃぁダメだなぁ。

なんて思っていたら、姿は見えないけれど足音が前方の上のほうから下ってきているように聞こえた

これはさっきのシカと同じウトに何か来る、と予想。

だけれどこのタツマの位置だと岩で見えにくい、って事で少しウトの方に移動

 

そしたらイノシシが岩陰からひょっこり顔を出した

で、トコトコ歩きだったので余裕で頭を狙って発砲

 

イノシシは横に倒れて山を転げ落ちていきます

微妙に後ろ足をバタつかせているのでさらに斜面を落ちていきます。

 

 

若干傾斜が緩いところで止まったので近づき。

完全に動きが止るまで見守りモード突入です

このサイズのオスは怖いですから。

 

犬が到着し、イノシシを嚙み始めました。

イノシシは微動だにしないので、完全に止まったようです。

 

 

ヤバイ大きさのイノシシですね。

この山の上には「クマ出没注意看板」があるのですが、このイノシシと見間違えたんじゃ?

過去にも猟隊で大きなイノシシを獲りましたが、それより少し大きい?

このサイズのイノシシを巻き狩りで仕留められるのは、この先の狩猟人生でもう1度あるかどうか。

 

 

弾は目のちょい下に当たってました。

もう少し後ろなら完璧でしたね。

 

 

イノシシの鎧はガチガチでした。

弾が後ろにズレて当たっていたら逃げられたかもしれませんね。

 

あと、シカを撃つ前にgloのLUCKY STRIKE DARK MENTHOL吸ってました。

風がずっと私の後方から丁度シカとイノシシが来た方向へ吹いていたのですが、匂いでは気取られなかったようです。

 

 

イノシシは重くて引き上げが大変

イノシシをもう少し平なところまで引き上げようとしたのですが、ダメです、動きません。

 

勢子が到着したので、軽トラに戻りポータブルウインチとロープを持って再び下山

ロープは100mあるけれど、地形の関係もあって一度で上げられるのは良くても50mとか。

一人はウインチのロープ引っ張り役一人は獲物を横にずらしたりとか、ひっかかったら直すとか。

ロープ引っ張り役もささっとロープを引く必要があるし、獲物ずらし役も獲物を持ち上げたりするので大変です。

なんでウインチがあってもクソだるい

で、2時間30分かけてやっと引き上げ完了。

 

2人だとイノシシを軽トラの荷台にあげるのもウインチないと無理っす。

イノシシは荷台の横幅ぴったり位なんで斜めに。

 

猟を始めたのが11時40分位、軽トラにイノシシを積んだのが15時。

 

イノシシの全長は140cm

解体場にイノシシを運び、いろいろと記念撮影。

本当は山でやりたいところだけど、そんな余裕ねっす。

 

親方が登場し、メジャーでイノシシの鼻から尻までの距離を測ったら140cmありました。

 

ワイヤーで吊った状態で私と記念撮影。(内臓を抜いた後)

私の身長は168cmなので、イノシシは足先から鼻までだと180cm以上ありそうですね。

 

背景には沢山のグロいものが転がっているので、娘に画像加工してもらいましたw

 

 

 

刃が立たない

イノシシの解体は時間がかかるので解体は後日にし、今日は内臓だけ抜いてしまいましょう。

 

勢子が腹を開こうとしたのですが、腹の皮が全然切れません

うちの猟隊で解体が一番上手い人なので私は足を広げる位しか手を出せない。

 

T-FALのナイフを提供してみましたが、それでも全然切れない。

途中刃を研ぎつつ少しずつ皮を切ってようやく腹が開きました

 

胸骨はナタで割って開きます。

腹膜を切ってから内臓を引っ張り出しますが、腹膜もなかなか切れない

横隔膜もナイフをはじく

あらゆるものが弾力と硬さがあって切れません。

内臓を出し終わるまでにかかった時間は、シカなら半分以上解体が終わってるくらいですね。

 

週末に大人数で交代しつつ解体しないと無理です。

 

 

最後に一言

トロフィーなどは全部勢子に提供しました。

山から上げてる途中で歯折れてしまったから完璧じゃないけど。

 

ランキングに参加しています。

いつもポチっと応援して頂きありがとうございます。

にほんブログ村 アウトドアブログ 狩猟・ハンティングへ
にほんブログ村

 

-HUNTING LOG