お世話になっている猟友会の分会の神棚には【鹿食之免】なる御守が祀られている。
詳しい話は聞いていないが、【鹿食之免】は狩猟関連の御守で、諏訪大社で受領できる事ができるようだ。
これから狩猟に携わる者として【鹿食之免】は猟期に入る前に受領せねばという思いから諏訪大社へ向かう事にした。
長野県諏訪市の諏訪大社 上社本宮で鹿食之免を受領する
諏訪大社の参道入口角には諏訪大社利用者用駐車場がある。
こちらの駐車場の利用料金は無料だが正月は有料となる。
大鳥居をくぐり堀重門を右に曲がるとこのような立て看板が見える。
諏訪大社 上社本宮には【鹿食之免】と【御作田社御守】を受領しに来る人が多いのだろう、親切にどこで御守が受領できるか案内されている。
授与所はこの看板左手の門を入ってすぐ右手にある御守などが売っている建物だ。
授与所の販売品一覧をさっと流してみた感じでは【鹿食之免】は掲載されていないようなので巫女さんに聞いてみた。
「鹿食之免はここで購入できますか?」
「はい、1,000円でーす」
【鹿食之免】をあっさりと入手する事ができた
袋には鹿食之免ではなく鹿食免と記載されている。
読み方は「鹿(か) 食(じき) 之(の)免(めん)」または「かじきめん」
鹿食之免とは
【鹿食之免】とはどのような御利益のある御守なのかよく理解もしていない状態で購入をしてしまったのだが、答えは鹿食之免の袋の裏に記載されていた。
鹿食之免袋の表
鹿食之免袋の裏
諏訪の勘文
前世の因縁で宿業の尽きた生物は放ってやっても長くは生きられない定めにある
したがって人間の身に入って死んでこそ人と同化して成仏することができる
殺生は罪悪として狩猟を忌み嫌う時代にも、お諏訪さまから神符を授かった者は、生きるために鹿肉を食べる事を許されました。
こうした信仰により諏訪の人々は、長く厳しい冬を乗り越えてきたのです。
この「鹿食免・鹿食箸」は、諏訪大神とともに時代を生きた先人たちに思いを馳せ、皆様が今の豊かな時代に感謝し、安全な食生活を送れることを祈念し奉製しております。
◎「勘文」とは諸事を考え、調べて、上申したもの。諏訪の勘文は別名「諏訪のはらえ」といいます。
諏訪大社 鹿食之免より
鹿食之免の中身
鹿食之免の表。
中には木の御守が入っている。
鹿食之免の裏.。
封印が施されている。
日本一社 鹿食箸。
非常に使いやすく口触りも良い箸だ。
この箸目当てで毎年鹿食免を貰いに行くのもあり。
最後に一言
「鹿食之免」とは全く関係がない話だが、海外へ行く時に入国ビザの申請用紙に「Religion(宗教)」を記載しなければならない国がある。
私は特に信仰している宗教がないので困ったのだが、無記入は良くないので何かしらの宗教を記入しなくてはいけない。
親族の葬式はお寺で行っていたので親族は仏教徒なのか?という事で、とりあえず「buddhist」(仏教徒)と記入しておいた。
しかし今になって考えてみると、「Regionは?」と聞かれたなら「神道」( Shintoism)と答えるのが正解だったかもしれない。
生きてきた中で目的があって一番よく行った宗教施設は神社だから。
- 正月には神社で初詣
- お祭り(神輿がある)
- 七五三
- 受験の合格祈願
- 結婚式は神前式
- 穴八幡宮の御守を毎年受領している
- 困った時の神頼みとか言ってみたり