ハンターになろう

第一種銃猟免許を取得しよう

第一種狩猟免許を取得したばかりの方はライフルを使用する事ができませんので、散弾銃を使用して狩猟を行う事になります。

散弾銃は実包(装弾)の種類を変更する事によりスズメからクマまで、狩猟対象鳥獣なら全て狩猟する事ができます。

 

とりあえず狩猟をしてみたい方や休日しか狩猟ができない方、狩猟の醍醐味を味わいたい方は第一種銃猟免許を取得してみてはいかがでしょうか?

わな猟のように毎日見回りにいく必要もありませんし、空気銃のように狩猟対象が止まっている鳥や小型獣に限定される事もありません。

 

ただし猟銃で狩猟を行う為には猟銃を所持する為の【猟銃・空気銃の所持許可】も取得する必要があります。

許可を取得するまでは時間もかかるし警察の審査もそれなりに厳しいので、先に【猟銃・空気銃の所持許可】を取得する事をおすすめします。

 

第一種銃猟免許の取得は予備講習会に参加すれば合格確率が大幅にあがります。

逆に言えば予備講習会に参加をしないと散弾銃の操作や分解、空気銃の操作、団体行動のやり方が判らないので合格する事は難しいと言えます。

第一種銃猟免許は狩猟対象鳥獣が一番多いですし、使用方法を誤ると重大な事故に繋がるので他の狩猟免許よりも覚える事が多いです。

「狩猟読本」と「狩猟免許試験例題集」を繰返し熟読し、「狩猟免許試験例題集」の問題を95%以上正解できるようにしてください。

鳥獣被害が多い地域の自治体では予備講習会の参加費用は補助金で支給されるはずですので、補助金が出るのであれば参加しない理由はありませんね。

 

 

第一種銃猟で狩猟可能な動物

狩猟可能な鳥獣は全て第一種銃猟で狩猟可能です。

下記に記載されている鳥獣でも、地域によっては狩猟できない場合がありますので注意してください。

 

鳥類(28種)

  • マガモ
  • カルガモ
  • ヨシガモ
  • コガモ
  • オナガガモ
  • ヒドリガモ
  • ハシビロガモ
  • ホシハジロ
  • スズガモ
  • キンクロハジロ
  • クロガモ
  • ゴイサギ
  • バン
  • タシギ
  • ヤマシギ
  • カワウ
  • エゾライチョウ
  • コジュケイ
  • ヤマドリ(オス)
  • キジバト
  • キジ(オス)
  • ニュウナイスズメ
  • スズメ
  • ヒヨドリ
  • ムクドリ
  • ミヤマガラス
  • ハシブトガラス
  • ハシボソガラス

獣類(20種)

  • ウサギ
  • タイワンリス
  • シマリス
  • ヌートリア
  • ヒグマ
  • ツキノワグマ
  • イノシシ
  • ニホンジカ
  • アライグマ
  • タヌキ
  • キツネ
  • テン
  • イタチ(オス)
  • ミンク
  • アナグマ
  • ハクビシン

 

 

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第一種銃猟で使用可能な銃の種類など

狩猟では空気銃・散弾銃(ハーフライフル)・ライフルを狩猟で使用する事が可能です。

空気銃はポンプ式・スプリング式(ガスピストン)・プレチャージ式が狩猟で主に使用されている。

散弾銃は上下二連式・自動装填式・スライドアクション式(ポンプ式・リピーター)・ボルトアクション式が狩猟で主に使用されている。

ライフルは散弾銃の継続所持歴が10年以上ないと所持する事ができません。

 

散弾銃の口径

散弾銃で主に使用されている口径は12番(12gauge・12GA)、次いで20番(20gauge・20GA)、レアだが410番(.410gauge・410GA)。

1つの銃で口径を変える事はできないので、最初に選択する銃は慎重に選択したい。

口径の大きさイメージとしては、12番は実包のプラスチック内に親指の第2関節まで入る、20番は薬指の第2関節まで入る。

 

12番

口径が大きいので散弾が多く入る分対象に当てやすい。

例えば00Bと呼ばれる散弾の場合、12番の場合は9粒入っています。

 

大物猟で使用されるスラッグ弾のサイズが大きいのでストッピングパワーが大きい。

反面反動は大きくなり、弾頭のドロップ量は大きくなる。

 

クレー射撃で用いられる口径は基本的に12番です。

 

20番

12番と比べ口径が小さくなった分だけ火薬の量も減るので射撃時の反動が小さい。

スラッグ弾の弾頭が軽いのでドロップ量が小さいので弾道が安定しやすい。

一方散弾の量は12番に比べると少ないので、獲物には当てにくくなります。

例えば00Bと呼ばれる散弾の場合、20番の場合は8粒入っています。

 

 

余談だが12番でスラッグを数発続けて撃つと反動で肩が痛くなり心が折れかける。

20番はそこまで痛くないのでスラッグ弾メインで狩猟を行うのであれば20番もあり。

 

 

散弾銃の種類

散弾銃への実包の装填は日本の法律で最大で3発まで。薬室1発、弾倉2発。

スライドアクション式や自動装填式はほとんどがチョーク式なので狩猟対象を選ばない。

 

上下二連

クレー射撃をメインで行うなら絶対に所持すべき銃だが、鳥猟でも真価を発揮する。

トラップ銃なら銃身も長く安定して狙えるし、連射も効くし、上下で有効射程距離も異なるので鳥を落としやすいだろう。

スキート銃はトラップ銃に比べると鳥猟は有効射程が近いのでトラップ銃より条件を選ぶが、スラッグ弾を撃てるので大物猟を行うこともできる。

全てのクレー射撃も狩猟もしたいというのであれば交換チョーク式のスポーツタイプや狩猟用上下二連というものもある。

また弾詰まりがない(撃発不良はある)ので確実に2発連続で撃つ事がができるし、脱包確認や銃口内の異物の確認が容易なので安全面でトップ。

 

水平二連

狩猟に置いては左右の筒に対するトリガーがそれぞれあるので、とっさに発射する実包の種類を選べるというメリットがある。

 

上下二連と同じ二連式だが、クレー射撃ではほとんど上下二連しか使われていない。(使っている人は趣味)

というのも上下二連の射撃時の反動が上方にくるのに対し、水平二連は射撃時の反動が左右に振られるので、競技では扱いにくいからだ。

新銃は工芸品のようなものなので非常に高価、水平二連をどうしても入手したいなら中古品をお勧めする。

 

スライドアクション

ポンプ式、レピーター、センズリなど様々な呼び方がある。

スライド式の代表ともいえるレミントンM870には豊富な替銃身があるので、鳥撃ち用・大物用・大物長距離などシチュエーションに合わせて銃身を選ぶ事ができる。

もちろん交換チョーク式の銃身もある。

またM870は世界的に使用人口の多い銃なので交換パーツも豊富、他人とは見た目の違う銃にしたり体格に合わせて使いやすくカスタマイズしやすいなどのメリットもある。

 

スライド式は比較的構造が単純なのでメンテナンスがしやすく故障が少ない。

次弾装填でスライド操作をする必要があるので上下二連や自動装填式に比べると連射性は劣る。

射撃はスライドの戻しを完全に行っていないとトリガーが引けないので、あえて不完全状態でスライドをしておけば安全装置としても使えたりする。

また操作次第では静かに装填、排莢ができるので忍び猟などでは大きなメリットではないだろうか。

 

ボルトアクション

長距離射撃においての命中率では抜群の精度を誇る

反面連射性は断トツで悪い(ボルト操作で時間がかかるのと、排莢不良と次弾の装填不良が起きやすい)ので1撃必中が求められる。

 

ボルトを完全に戻さないと射撃を行えないので安全ではあるが、銃によってはボルトを下げてロックしなくてもトリガーは引けてしまうので注意が必要。

ボルト式でも一応散弾を撃つ事ができるが、ボルト式を選ぶ人は大物猟用として購入しているはず。

 

基本的に純粋なボルトアクションの散弾銃はミロクのMSS-20とSavageの212と220。

一応ライフルのライフリングを全て削って散弾銃とした410番もあるといえばあるが、使うメリットは無さそうな感じである。

 

他のボルトアクションはほとんどがハーフライフルと呼ばれる法的には「散弾銃・ライフル以外の猟銃」となる。

元は散弾銃の銃身内にライフリングがあるだけなので海外では散弾銃なのであるが、日本の法律的にはそれだとライフル扱いとなってしまう。

苦肉の策でライフリングを半分削ってライフルではない事にしたものがハーフライフル(散弾銃)となる。

使用する弾はスラッグでもない「サボット」と呼ばれる専用弾となるがスラッグと比べると倍以上の値段がしたりする。

しかし命中精度はスラッグを凌駕しているので、遠距離射撃で大物を仕留めたいならライフルまでの繋ぎでボルト式のハーフライフルは所持しておきたい。

 

 

自動装填式

その名の通り自動で装填を行ってくれるので3発撃つのが抜群に速い、射撃姿勢を維持したまま3発撃てるのは魅力的である。

 

経験者からは最初の散弾銃として自動装填式を薦められると思うし、私も勧めるならそう言うと思う。

グループ猟では短時間で多くの弾が発射できるのは有利だからだ。

ほとんど交換チョーク式なので、あらゆる銃猟で使用する事ができる。

デメリットはメンテナンスをしていないと排莢不良が起きたりするのと、コッキングレバーの閉鎖音がデカイので忍び猟ではちと厳しい。

 

 

 

誰かのお勧めで妥協した銃を入手しても結局自分で心惹かれた銃が欲しくなり無駄な出費が増える事になるので、自分の欲しい銃を購入してその銃を極めれば誰にも文句は言われないと思う。

 

 

第一種銃猟免許取得までの費用

申請時に必要な書類取得費用等は除きます。

地域により費用は若干異なります。

複数の狩猟者免許所持者は2つ目以降の申請費用等が安くなったりします。

 

初めて第一種銃猟を始める場合の費用

予備講習会 6,000円
第一種銃猟免許試験(他の狩猟免許所持者) 5,200円 (3,900円)
狩猟者登録 11,000円
狩猟者登録手数料 1,800円
合計 24,000円

 

 

猟銃の所持許可を取得するまでの費用

初心者講習会 6,800円
教習資格認定申請 8,900円
教習射撃用実包の譲受許可証 2,400円
教習射撃(実包代金含む) 33,400円
所持許可申請 10,500円
合計 62,000円

 

 

猟友会に入る場合

大日本猟友会 4,800円
県猟友会 4,000円
地区猟友会 4,000円
分会費 3,000円
合計 15,800円

 

 

ハンター保険に関しては猟友会で入れるもの、保険会社の商品などさまざまな選択肢がありますのでお好きなものに加入してください。

 

 

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第一種銃猟のメリット

全ての狩猟鳥獣を狩猟できる。

 

グループで狩猟を楽しむ事ができるし、単独でも狩猟を楽しめる。

 

猟期(11月15日~2月15日)以外のシーズンもクレー射撃を楽しめる。

 

クマを狩猟できるのは第一種銃猟免許だけ。

 

わな猟のように毎日出猟する必要はない。

 

 

第一種銃猟のデメリット

世間の風当たりが厳しい。

 

狩猟ができるのは日の出から日の入りまで。

 

取扱いに細心の注意を払わないと重大事故に繋がりやすい。

 

定期的な銃のメンテナンスはかかせない。

 

各種申請費用が他の狩猟免許に比べて高い。

 

射撃の腕をあげるにはそれ相応の練習と出費が必要。

 

 

 

最後に一言

弓やボウガンで狩猟ができない日本ではハンターと言ったら銃。

銃は危険な道具なので猟期以外のシーズンは射撃場で練習するなどして銃の操作に慣れておき、狩猟時の事故防止を心がけるべし。

ハマルと新しい銃がどんどん欲しくなるのが困ったところ。

 

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