Svarogの30g弾頭で弾を作る
34g弾頭での弾作りは断念
Svarogのサボットモールドはピンを変更することで弾頭の重さが28g、30g、32g、34gと変わる。
2020年度の猟期は28g弾頭を用いていたが、2021年度は訳あってそれより重い弾頭で弾を作成しようと思っていた。
過去に弾頭34gで火薬にLongshotを使用してそれなりにまとまりの良い結果が出たデータが残っていた。
新しい弾はこのあたりの薬量で作成しようと思い同じ様なレシピで弾を作って撃ってみた。
しかし以前は問題なかった薬量でも気温か気圧の問題か判らないが体にかかる圧がキツくなったのと、雷管が危なそうな形状になってしまった。
34g弾頭は薬量をそれなりに増やさないとまとまりが良くないのだが、雷管の見た目が怖いので34gでの弾作りはやめておく事に。
Universalを使って弾を作る
34g弾頭がダメであれば無理にLongshotを使わずに、大量に余っているUniversalで弾を作るのが良いか。
Universalは28g弾頭で実績があるので次に軽量な30g弾頭で弾を作れば良い結果が出るかもしれない。
30g弾頭の実際の重さ
弾頭は自家製鉛で作成しているので、鉛の純度が安定しない為か重量にバラつきがある。
私の環境では弾頭の重さは486gr後半〜490gr前半で弾頭が作成される。
グラム表記だと31g+α。
主に出来上がる重量は487gr前半〜489gr前半で、488gr代が一番多く作成される印象。
2.5:4:2.5くらいの割合か。
弾の組み合わせ
ハルは拾ってきたRXPのSとTでハルの高さはカットして揃えた。
火薬はUniversalで、雷管はFederal。
BPIのガスシール。
SvarogのH19ワッズ。
Svarogのサボット30g。
薬量0.5gr刻みで試し撃ち
Universalを用いて23grから28grまで0.5gr刻みでそれぞれ5発作成。
23gはゼロイン分含め10発作成。
合計60発を射撃場で試し撃ちしてみたところ、どの薬量もそれほど悪くはない結果だった。
中でも25grから26.5grのまとまりが良く、26.5grは3発同痕があったりとまずまずの結果。
しかし27grになるとバラけはじめ、28grはセンターを狙わないで撃ったのかというくらい弾がバラけてしまった。
ちなみに0.5grも薬量が増えると着弾位置はどんどん左上にズレていくので、薬量が増えたらスコープは右と下に0.5MOAずつずらしながらテストした。
薬量0.2gr刻みで弾を作ってみた
薬量25gr〜26.6grまで0.2gr刻みでそれぞれ5発作成。
ゼロイン用で26.5gr5発、FPS計測用で26.5gr5発など全て26.5grのテスト的な弾を30発作成。
弾頭重量は487.6gr〜488.6grまでとバラバラ、薬量が少ない弾には軽い弾頭を使用した。
弾頭重量はバラけが大きいグループでも前後0.1gr程度。
薬量26.5grで弾頭重量を2grくらい変えて撃ってみた
とりあえず50mゼロインでいきなり好結果が出てしまった。
弾痕が4つしかないのはゼロインだから、1発はマトの外にある。
スコープはホロサイト+3倍マグニフィアなので、マトモなスコープならもっとグルーピングは良いはず。
以下スコープはいじらないでテストを行っている。
次にゼロイン弾頭より2grも軽い弾頭重量486gr、上にある弾痕はゼロインの最初の1発。
続いてゼロイン弾頭より2gr近く重い499gr弾頭。
弾速は486と488は1453〜1472FPSで、489grだけは1440〜1460FPSと若干遅い。
弾頭重量が軽ければ少し上、重ければ少し下に着弾するが2grの違いによる着弾範囲は誤差程度ということが判明。
薬量26.5grでハルの状態を変えて撃ってみた
私が作った弾を撃った後のハル、ハルの長さを変えていない拾った状態のハルでも撃ってみた。
結果はまぁまぁバラけるが、鹿の胴体を狙えば当たりはすると思う。
弾を自作するなら長さを揃えたハル使用したい。
ハンドロードで使用したハルは素直に破棄したほうが良さそうだ。
薬量0.2gr刻みで作った弾のグルーピング結果
26.6grでこれ、1発飛ばすのはお約束。
26.4grの結果もかなり良いので、間をとって26.5grの薬量が最適か。
Svarogの30g弾頭で100mは狙えるのか
薬量26.5gr・弾頭重量488.5grで揃えた弾を15発作成。
再び50mで6発撃ってみたが8点には収まる程度のグルーピングなので問題なさそう。
ちなみに870のHastingsハーフライフルバレルは連続2発までは調子良いが、銃身が熱くなる(Hastingsの銃身は薄いので)3発目あたりから弾が飛ぶ気がしている。
さて、銃が870とはいえせっかくハーフライフル銃身を使用しているのだから100mを狙わなければ意味がない。
50mであれば20インチのディアバレルでスラッグを撃っても7点にはまとまる。
というわけで50mは問題ないので100mにもチャレンジする事にした。
いきなり結果だが9発撃って唯一画像として結果が残るところ着弾したのが下の画像。
上のターゲットの赤丸を狙って下のターゲットの4点に着弾とか、実猟で当てられる気がしないほどのドロップをすることが判明。
ビデオを撮影していたので9発の着弾位置を調べてみた。
上のターゲットのセンター付近を狙っていたものは弾は80m〜90mあたりで上のターゲットの高さあたりから一気にドロップを始めターゲットの板の下に着弾しているのが見えた。
というか、コマ送りで再生しなくても弾が見えるくらい減速している。
ターゲットの板の右上と左上をそれぞれ狙ってみたら弾は板の上のバックストップに着弾と全然弾道が安定しない。
1発だけ画像の様にターゲットに当たったが、次も同じような着弾位置になる気は全くしないのでこの弾で100mは無理。
最後に一言
2021年6月1日時点ではSvarogのサボット弾頭用ワッズH19がSvarogのサイトで売り切れている。
50mならスラッグでも似たような結果になるので、ハーフライフル所持者が無理してこのレシピはを現する必要ないだろう。
870での100mは市販の弾を使う事にした方が良い気がしてきた。
市販の弾で100mが厳しそうなら誰かにボルトのハーフライフルを譲って貰うのが良いかもしれん。