2月3日 巻狩り
1回目
今回は先週猪が出た猟場をやります。
勢子はベテラン2名+犬4匹なので期待できそうですよ。
先週の自分のタツマは、今期2年目の若者に譲りました。
このタツマは川に来た獲物はどうせ撃てないので、ショットガンで十分だし。
自分はハーフライフルなんで、このタツマの後ろタツです。
このタツマが逃した獲物の処理と川を走る獲物を獲るのが仕事、つまり尻拭いですね。
川を走ってる獲物は実は撃つ必要ないんですよね。
というのも、自分のタツマが一番川上で、川下に向けてタツマが張っているからです。
開始早々犬が自分の前を通り過ぎ川へ下りました。
開始10分程度ですかね、これで自分の仕事は終わりです。
が、しばらくして川上の方で犬の鳴き声が聞こえてきました。
が、犬がどこで鳴いているのか。
獲物は何か。
無線で情報が入ってこないので訳がわかりません。
その後の無線で犬は勢子のすぐ近くで鳴いて、獲物もそこにいるというのがわかりました。
しばらく同じ場所で犬が鳴いているので、猪だろうなという想像ができますが、勢子も獲物が見えていないのではっきりしませんね。
すると自分の上に置いたタツマのあたりで2発の銃声。
相変わらず何を撃ってどちらに獲物が行ったかは無線連絡なし。
その後無線で、獲物は猪で、勢子のところから3匹の猪が出たとの情報。
1匹は川をのぼり犬が2匹ついた?
2匹は上のタツマにかかった。
タツマからの無線で2匹のうち1匹に向け発砲し、2匹とも平にある笹藪に向かったが、笹藪でずっとガサガサ聞こえるとのこと。
こちらの山を歩いていた勢子が笹藪を確認しに行き、転がっていた猪にとどめを刺したとのこと。
終了の無線が入ったので、獲物の回収に向かう。
犬が1匹木に繋がれていて、現場にいる2人が銃を構えて笹藪の上の山を狙っているではないですか。
何してんのと聞いたら、犬が北から回ってこちらに来ているから念の為待ち構えていると。
現場には60-70kgくらいのメス猪が転がっている。
なんて事をしていたら、でかい猪が2頭こちらへ向かって降りてきた。
と思った矢先に方向転換し、笹藪の山を回り込むようにして自分達の左50m位を通り過ぎ、タツマのあたりを通り過ぎ、川方面へ下りつつタツマの前にある山の側面を巻くよう川上に逃げていった。
つまり自分達を中心に半径50mくらいの円を描くよう綺麗に回って川上に逃げていった。
まぁ犬と人3人と猪の死体が見えれば、流石にそこは通らないと思う。
今回の猪は3頭ともにデカかったですね。
先週の猪は小さいの4頭だったので別のグループですかね。
それにしても前を走っていった2匹のうち先頭の猪はマルマルと太っていてデカかった。
120kgってところか?
2回目
先週自分が2匹の鹿を逃した猟場。
今回はタツマの位置を後ろにずらしました。
正面から来る獲物は急に現れるだろうけど、山を横に登った獲物は撃ちやすくなる場所です。
今回は鹿が自分のタツマとは反対側に1匹出て、いろんなタツマの前を通りつつ結局勢子が入ってきた方向へ逃げたそうです。
2月4日 巻狩り
今日は5人しか参加者がいない。
年寄り2人+腰の半矢1人+東京の人+膝の半矢の自分。
ちなみに東京の人も自分より一回り以上年上で、自分がこの日一番の若手です。
つまり、今回は自分が勢子をやるしかありません。
前日から参加メンバーは判明していて勢子をやる覚悟をしていたので、今回は甲斐犬の大福も連れてきてますよ。
銃はSavage212を持ってきてます。
スコープが付いているのであまり薮には入りたくないですね。
また朝から雪がチラついていて、猟場に少し積もってます。
無理せずゆっくり歩くことを心がけることにします。
GOPROとスコープカメラのSDカードを忘れてしまったので撮影ができませんでした。
1回目
住宅地付近の畑に鹿の足跡があるからそこをやるとの事になりました。
鹿が潜んでいるあたりは想像できますが、住宅がちらほらあるのでここでは銃は撃てません。
タツマは銃が撃てる場所で待機してますが、そこまで鹿を追い出す必要がありますね。
タツマの位置まで獲物を追うには道路を何度か横切る必要があるのと、通行量が多い道のあたりから勢子が入るので犬は使いません。
竹藪に入る前にオスの雉がいました。
いつまでも歩いているので結構追い回し、しばらく追ってたら飛んで逃げました。
撃てる場所なら余裕で獲れましたね。
地面には夜に降った雪がうっすらと積もっています。
雪の上を歩いたなら確実に地面が見える状況。
つまり足跡を追うのが簡単です。
竹藪で鹿の寝屋を見つけました。
周囲にはオス鹿の匂いが漂ってます。
アンモニア臭がするのですぐにわかりますね。
足跡を追って隣の竹藪に入ったらすぐにガサガサ音。
声で追い出したら道路で監視していた仲間の前に鹿が2頭飛び出しました。
仲間がいるのは道路なので銃は撃てないけれど、鹿が行く方向の確認ができます。
仲間は車で次のチェックポイントへ移動し、鹿は道の横にある篠竹に入ったとのこと。
道には犬を連れた散歩の人がいるので、離れたのを見計らってから入ろうと思います。
篠竹の薮の下の方から入って1mくらい?で声を出したら上の方でガサガサ。
鹿が篠竹の上の方からもとの竹藪に向かって全速力で戻るのが見えました。
鹿は篠竹の上の方から入って1−2mくらいのところで身を潜めていたって事ですかね。
散歩の犬は鹿を見てたのかな?
竹藪に戻ってみたけれど、鹿は遠くに逃げたようです。
2回目
地面には雪がすでにありません。
ソーラーパネルと高速道路に近い猟場へ。
萱とか薮とかがすんごく濃い場所だけど、その分獲物が潜んでます。
ここで大福が初めての巻狩りデビュー。
自分はこの猟場で勢子をやるのが初めてなので、東京の人も勢子に入ってくれました。
東京の人はここで勢子をやったこともあるし、自分より1回多くこの猟場をやってます。
ソーラーをぐるっと回って反対側に行ってからが本番。
が、そこまでに行くのに腐った木や薮がすごくて苦労しました。
ソーラーと高速道路間を歩くのですが、やや高速寄りを自分と犬が歩きます。
ソーラー側はもう一人の勢子が歩きます。
こちら側に来てすぐの段階でタツマに鹿が1匹かかったけど逃げられたらしい。
誰もいない方へ逃げられたのでどうしようもないっす。
本番の方へ来てから50mも歩かないうちに、犬がタツマの方へ走り出した。
無線でその旨を報告。
途中横に曲がったけれど、やっぱりタツマの方へ走っていってる。
が、自分は犬が何を追っているのかわからない。
GPSを見ると犬は250mも飛んでる。
現在犬がいるのは以前自分がタツマを張ったあたり。
銃の音も聞こえないし、無線連絡もないので何がなんだかわからず。
上の勢子から藪の中を鹿が自分の方へ行ってると無線入ったけど、姿も見えないし音も聞こえない。
犬がいった方向の途中にいる本命のタツマのところまで来たところで話を聞く。
犬が2匹の鹿を追って横を通って裏の藪に入った。
薮からは猪が飛び出してきたけれど、鹿の飛び出しは見えなかったとの事。
猪?
大きさを聞く限り60kg以上はあるようなので犬と間違えないと思うけど、多分それうちの甲斐犬だと思います。
鹿が見えなかったのは、年寄りの振り向き速度より先に鹿が飛び出したのかと思います。
それを追っていたうちの犬が後から出てきて、猪と見間違えたんじゃぁないかな?
そのあと勢子が鹿を1匹見つけて撃ったけどハズレ。
犬と合流しようと思ったけれど、犬は歩いたルートをトレースして車方面方へ行ってしまった。
結構距離が離れていたので回収を諦めて、藪に残っているかもしれない獲物を探してから終了。
車に戻ったら、犬は予想通り車の横にいた。
3回目
午後になりました。
おそらく鹿と猪?が逃げたであろう山をやる事に。
犬と東京の人と勢子をやる。
歩くルートを東京の人と打ち合わせをしてから山へ。
犬が東京の人の声に反応して、自分と東京の人のところを行ったり来たり。
そして突然200mほど走り出す。
何を追っていたのかは不明だし、そちらにはタツマはいない。
しばらくしてから犬が戻ってきた。
もうね、迎えに行くのも体力的に面倒です。
犬と獲物が溜まりそうなところを歩くものの、獲物は何も出ませんでした。
終了間際、親分が猪が出たぞと無線で叫んでたけど、それはうちの甲斐犬です。
すぐに犬と気づいてくれたみたいなので安心。
目立つ首輪を2つつけてるし鈴の音も聞こえるはずだけれど、うちの犬は真っ黒なんで、パッと見だと猪だと思う人もいるかもしれないね。
今度から猟をやるときは服(猪用のシルバーのやつ)を着せるか。
4回目
親分の奥さんが鹿を5匹見たとのことで、鹿が入っているであろう山をやる事に。
今回も犬と東京の人と山に入ります。
タツマが3人しかいないので、本来勢子が移動する南から北ルートではなく、西から東ルートに変えます。
いつもはタツマは6人以上でやってる山です、ここ。
この山は薮がとてつもなく深く、薮の中で無くしものをしやすい山なので犬がいるのはありがたい。
ちなみに自分は銃カバーを無くしました。
勢子が入る場所(自分のタツマ)に到着すると、犬がすでに何かに反応してます。
南にいる勢子に犬と獲物がそっちにいくかもしれないから注意するよう無線連絡。
犬を離すと、目の前の薔薇の薮に一直線で走っていったと思ったら南へ向けて走り出した。
南の勢子の前を犬が全速力で走っていったとのこと。
GPSで行方を追うと、一番南にある県道の際にあるタツマ(今回は誰もいない)まで行ってしまっている。
県道は高い谷状に位置しているので、簡単には降りられないし登れない。
が、もし県道に降りると、この県道はカーブの見通しが悪いのに車が飛ばしてくる道だったりします。
犬がいても気づかないかもしれません。
犬が県道を渡ったかよくわからんけど、西へ向きを変え、市道を超えてまだまだ先の川のほうまで追っています。
距離的に犬の回収は無理なので、とりあえず猟を再開してしまいましょう。
この猟場は相変わらず篠竹やバラの薮がすごいです。
薮は自分の身長より高いし見通しも効かないので、獲物が出ても撃てません。
法律で許されるならこの猟場は銃を車に置いて勢子をやりたいくらいです。
そんな感じで進み、獲物も出ないままタツマに到着。
駐車した付近まで送ってもらい、犬が戻るときに通るであろうルート付近で待ちます。
案の定、犬は自分が歩いたルートを戻ってきたので、市道の手前で呼び戻して確保。
5回目
1日で5回目ですよ?
自分が勢子をやる日は、獲物を何が何でも獲りたいです。
ぶっちゃけタツマに獲物が何回かかかっているので、今日は勢子の仕事をやり遂げているんだけどね。
いつもは飯の後とか、1回の猟と猟の間の無駄話で時間を無駄に消費している。
今回は勢子の特権で早送りで猟をやらせてもらってます。
1回目か2回目で獲れてたら、午後は1回やって終わりでも良いんですけどね。
5回目の山は小さいし、県道に近いので犬は無しです。
が、結構薮は濃い。
東京の人と2人で山に入ります。
山に入って2分くらいでもう一人の勢子が鹿を出した。
この鹿はタツマの前に出て撃ったけど外れたらしい。
そのあとも薮を掻き回してみたけれど何も出ず。
この日はこれで終わり。
鹿は5回中4回、少なくとも8匹は出てる。
タツマにも4回かかってるし、参加者全員鹿を見てる。
仕事した。
あと大福がちゃんと鹿を追っているのが判明したのでよかったです。
最後に一言
今回の記事はは7000文字以上あるそうです。
ボリューム的には2回分ってところですね。
1週間単位ではなく、猟に行った日事に記事分けたほうが良いかもしれないけど、下手すると数行で終わるネタもあるから悩みます。