山梨県の猟と管理捕獲の最終月になりました。
鹿と猪の猟期が3月15日まで。
県の鹿の管理捕獲が3月15日まで。
市の鹿と猪の管理捕獲が3月30日までとなってます。
市の管理捕獲は4月からすぐに再開するんですけどね。
3月2日 巻狩り
今回も例の猪の出る猟場に集合。
1回目
自分のタツマは新人に譲り、自分はその後ろのタツマです。
勢子3人+犬2匹で川上から追います。
勢子1人はこの山を初めて追うし、1人はまだ山をわかっていないので自分のタツマ側の山の追い残しあるだろうなと予想。
で、川沿いの藪あたりから猪が2匹でた。
自分の手前のタツマにまともにかかったけれど、2発撃ってハズレです。
西に逃げたのでそちらのタツマにかかると思ったけれどかからず。
どうやら私が指示したタツマの位置がよくわかってなかったっぽい。
2回目
午後はしばらくやってなかった猟場へ。
ここも猪が出る。
私はここの猟場はタツマをどこに張るか特に決まってない。
毎回のようにタツマの場所が変わる。
今回も初めて行くタツマで、場所は「あの辺」としか指示されてない。
ここは何度か勢子をやった事があるので、追う場所はわかっている。
なんで、タツマもそれを踏まえて場所決めした。
タツマの位置の大体の目星をつけ、ウトを見て回る。
使っていそうなウトが大体分かった上で、今度は射線チェック。
ここはタツマの場所を間違えると射線上にソーラーパネルだとか人家とかが出てきてしまう。
最初にタツを張ろうと思っていた場所だと、勢子側からきた獲物をほとんど正面から撃つ感じになる。
人家やソーラーパネルは大丈夫だけれど、今度はバックストップ問題で撃てない感じ。
だもんでタツマの位置をずらし、勢子側からきた獲物を横から撃つような立ち位置に移動した。
撃てるのは獲物が山に消える直前20mくらいだけれど、射線は山だからOK。
獲物が撃てる場所に来るまではしばらく見えているから狙いやすいとは思う。
倒木に座って無線で勢子の様子を伺う。
竹藪に入ったけれど犬も反応がないそうだ。
が、この犬は反応がなくても鹿が早めに気取って移動する場合が多々あるので警戒は続ける。
すると、勢子の方向から鹿が来た。
やっぱり勢子も犬も気づいていない。
想定通りのウトを使ってきて遠くで止まってこちらをジッと見ている。
が、そちらの方向はバックストップが無いから撃てない。
鹿が山の方向へゆっくり移動したので、銃で狙いつつ撃てる場所に移動するのを待つ。
よし、この木を通り過ぎたら撃つ場所に来る!って思ったところで、鹿がその木の裏で止まってしまった。
鹿もよく分かってらっしゃる。
ここからだと鹿の尻しか見えないし、そちらは人家側に近いのでこの位置からだと撃てない。
少し横に移動して頭を狙おうと移動した瞬間、鹿が動き出してしまった。
慌てて撃ったもんで銃の動きが止まってしまったみたいで、弾は鹿の背骨に直撃。
鹿はその場で倒れたけれどね。
弾は背骨にあたり、背骨が砕けていました。
ロース肉は「え?こんだけしか焼けてないの?」って位のダメージ、他の肉は無傷でした。
このあとは山の奥で犬が鹿を遠くまで追って鹿1匹追加。
残念ながら猪は出ませんでした。
3月3日
山の上は雪がガッツリ残ってます。
1回目
この辺りでは唯一の乱場をやります。
この猟場は伐採が激しく鹿が隠れるところが激減し、犬を連れた散歩も来るので獲物がかなり減っている感じです。
この猟場は今猟期は1回もタツマにかかってないんじゃないかな。
獲物は出ませんでした。
2回目
1回目のすぐ上の猟場です。
ここは今季1回もやってませんが、鹿は良くいる場所です。
今回は、猪のハミを見つけたとのことでやることになりました。
猪のハミがそこらじゅうにあります。
私のタツマのところにも、他のタツマのところにもハミが。
ただ、1日遅れだったみたいですね。
鹿の群れが出ました。
10匹くらいの群れは東側へ、3匹の群れは西側へ移動。
タツマは北側に張っているのでタツマにはかからず。
3回目
午後です。
勢子2名が2回目の10匹の群れの雪についた足を付けていきます。
私のタツマは非常にビミョーな場所で、目の前が川でスジはあるけれど道路挟んだ後ろが施設です。
普段使うこともあるようなスジだとは思うけれど、追われた獲物が使うか?って感じ。
獲物は北へ移動してから西に移動しているとのこと。
つまり2回目のタツマの場所より北側を東から西へ移動してきた。
4回目
今度は西にタツマを張り替えます。
下の牧場の東側で、牧場下の猟場の勢子が入ってく場所です。
勢子は引き続き雪についた鹿の足跡を追ってます。
私は牧場の位置から獲物が通るであろう場所を判断。
ちょびっと足跡がついているだけなんだけど、通るならここって感じですね。
目の前はすごい薮で鹿が来ても撃てないだろうから、横にきたところで撃つしかないですね。
獲物はタツマより前を南へ移動し、南へ移動したタツマが1発撃って終わり。
かと思ったら、獲物の足はぐるっと回って西に向いているらしい。
5回目
タツマを西に張り替え。
ちなみに勢子が追っているのは牧場のフェンスの外で、タツマは牧場の外でタツ張ってます。
自分が行った時には牧場の外のタツマが埋まっていたんで、自分は下の牧場のタツマで獲物を待ちます。
4回目で自分がいたタツマのあたりに残っていたタツマが1発発砲。
鹿5頭がさっき自分がいたタツマを通ったとの事。
勢子が鹿の足跡を追って進んでいきます。
するとすぐに鹿に遭遇したらしく、鹿は東だったり西だったり南だったりへ移動。
鹿は大きいので、フェンスを超えて牧場へ入るかもしれないとの無線連絡。
自分のタツマにかかる可能性が出てきました。
牧場の外にいるタツマ2名が無線を聞いて何故か牧場側へ移動してきた。
いやいや、勢子が追ってるのは牧場の外なんですけど・・・
途中2人の勢子が何度も鹿に遭遇し発砲するも、半矢がせいぜい。
しばらくすると鹿5頭くらいの群れが、自分より下の牧場の外のタツマのあたりで止まっているのが見えた。
何故撃たない?
さらに下のタツマが2発撃ったけど西に逃げられた。
あのあたりは、さっき牧場に移動してきた人のタツマだから、移動しなければまともにかかっていたはず。
勢子が1匹転ばした。
さらに群れが西へ移動。
また下のタツマに数匹かかるも、西へ逃げられた。
これもさっき西へ行ってしまった5頭と同じルートだったそうです。
結局獲れたのは1匹だけ。
タツマが牧場へ移動してこなければあと2匹は獲れてたのに残念。
最後に一言
管理捕獲は3月末までに鹿をあと8頭獲らないといかん。
今時期だと群れが出るって少ないから、巻狩りやって1日で2匹獲れるかどうか。
自分のタツマに獲物がかかっても、撃てるのは1発なんで厳しいですな。
残りの土日はあと8回なんで、結構ギリギリ。
罠はやらん猟隊なんで、数獲るのは苦手なんすよね。
自分も猟期中は罠やらん。