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グループ猟の別の猟場の下見に行ってきた【20191204】

私は地元の猟友会支部ではなく家から30分以上離れた支部の分会に所属している。

所属支部エリアへの移動が面倒になるとつい家から近い猟場に行ってしまう。

よく考えるとよく行く山は麓までは近いが、猟場まで車で登る時間を考えると移動時間はそれほど変わらない事に気づいた。

そして管理捕獲や有害駆除は所属支部エリアでやるので、まずは支部エリアの把握が優先かなと。

 

天候晴れ、朝7時頃の気温は1度と冷え込んでいたが、猟場に付いた9時30分頃は10度まで気温が上昇。

 

 

本日の装備

M870、7.5号散弾、4号散弾、スラッグ弾。

ミレーの網ロングシャツ、モンベルのジオライン上下、モンベルの薄めのズボン。

オレンジ迷彩キャップ、ベスト、電子イヤーマフ。

ミスランのクイックドロービノハーネス、モンベルの釣り用ウエストバッグ。

双眼鏡、レンジファインダー、ナイフ。

タビ、ゲーター、靴下2枚。

 

今日は勢子が歩けているルートを歩く予定なのでトレッキングポールは持たない。

道中は山あり谷ありの繰り返しで体力を使うと思うので、バックパックを使用しない軽めの装備にしてみた。

 

同じ分会の人に遭遇する

以前下見をしたグループ猟の猟場とは別の猟場の下見に行く事にする。

スタート地点はタツに入った時の駐車ポイント。

勢子のスタート地点は知らないので、勢子が獲物を追う方向とは逆に進んでみる予定。

 

準備が終わり出発しようとした時に同じ分会の人に遭遇、ワナをかける場所の下見にきたそうだ。

「1人でやるの?犬は連れているのか?」と聞かれたので「いません」と答えると「犬がいないじゃ鳥け?」

「鳥です」と答えたが、イノシカに遭遇したらもちろん撃つ予定。

五目猟ができるようフルチョークとシリンダーチョークを持参している。

「鳥じゃぁ川のほうまで降りないといないよ、獣も川へ降りてるかも」とアドバイスを貰ったので今日は川もチェックだ。

ちなみに参加できなかった前回の土日グループ猟ではシカが3頭獲れたそうな。

 

 

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タツに入った場所から道路まで

この猟場は山というより上から下まで300m程度の斜面で高低差100mくらい。

洗濯板のギザギザが縦になるようにして板の片側を持ち上げている状況を想像してほしい。

今回は直線距離1.5km先の道路を折り返し地点にして進んでみようと思う。

勢子は道路よりさらに奥から入るのだが、私にはそこまで行く体力はない。

 

スタート地点から忍び足で少し進み双眼鏡を覗く。

何もいない。

さらに少し進み双眼鏡を覗く。

何もいない。

鳥の鳴き声が聞こえない。

忠告通り川に降りてみようかと斜面を下って行くが崖に遭遇。

この辺りは地図では崖が続いているようなので川に降りるのは無理かもしれない。

もう少し進んで降りられる所を探してみよう。

崖沿いを歩くのは危ないので少し登り返してから山に登る。

 

頂上に到着したら双眼鏡を取り出し周囲を見回す。

音にも注意する。

鳥の鳴き声したけど非狩猟鳥獣?

鳥の鳴き声は滅多に聴こえない。

この山の中は静かで主に聴こえるのは風の音くらいだ。

川に近づけば川の音も聞こえるが。

家のほうがヒヨドリなどの鳴き声は沢山聞く事ができる。

ヒヨドリやキジバトは集落や田畑に近いほうが多いのかも。

 

キツメの斜面を登り降りするときは注意力が足元に集中してしまう。

スパイクが付いている靴だろうがヤワい地面は土ごと滑り落ちるから転げ落ちたら大変だ。

今日は3回ほど尻もちをついた。

足音を立てないようにとか少し進んで状況確認をするなどは頭から飛んでしまう。

獣道を辿るのが楽なのだが倒れかけた木の下を通っていたりもする。

そのような場合は周囲を見渡して安全なルートを確認して進む。

そんな感じの繰り返しなのでキツメの斜面の登り降りでは周囲の気配にまで気を配る余裕がなかった。

 

鳥の鳴き声が多い谷を発見したが姿は見えない。

7.5号実包を2発装填し鳥が出てくるのを待つ。

ヒヨドリが2匹飛んできて近くの木に留まった。

チャンス!

いやいや、その木のすぐ裏は崖である。

回収できない鳥は撃つべきではない。

この山の木は背が高い。

鳥が留まる木の上方は見上げても葉が邪魔で鳥がいるのかすら判らない。

谷から生えている木を頂上から狙うほうが楽だ。

ここで粘ってヒヨドリを狙うのも良いかもしれないが初めてのルートは移動時間が読めないので移動。

 

 

どこまで進んでも川へ降りられるポイントがみつからない。

地図上で崖表示になっていないところならいけるか?と思っていた場所も見に行ってみたら崖だった。

そしてとうとうゴールの道に到着してしまった。

両ひざが痛くなってきたしお茶も尽きたのでこのまま帰ることに。

 

山谷の移動は山を登るときや谷へ降りる時は斜面の中腹よりやや下。

谷に降りたら、川へ降りられるかチェックしていたのでジグザグ歩行だった。

数回山を登り谷を降りを繰り返すと疲労が溜まり登りがキツくなってくる。

勾配がキツめの山を登っている時にフクラハギにハリを感じる。

数歩歩いて小休憩、数歩歩いて小休憩。

休憩は何度目かの頂上に着いたらお茶を飲みタバコを吸いつつGPSで位置の確認。

5分休憩して出発。

この休憩のやり方では最後まで疲労が取れなかった。

疲労しないように短い間隔で休憩を取るか一度の休憩時間を長くするのが良いかもしれない。

 

 

車に戻れない

帰路につくため斜面を登っていくと藪が出てきたのでそのまま侵入。

藪の中は引っ付き虫だらけで、ゲーターより上の部分にびっしりと引っ付き虫が。

藪をかき分けて進むうちに道路が見えたので銃にカバーをかけ道路を歩く。

 

しかし今日は斜面の中ほどより下しか見てない。

疲れているのですぐに帰りたい気持ちもあるが、せっかくなので帰りは斜面の上のほうを歩いてみよう。

道路にすぐ戻れる位置なら問題ないさ、と再び山に入る。

 

道路に近い位置の山谷は斜面がキツメだった。

2回ほど山谷の登り降りを繰り返したらヒザが本気で痛くなってきた。

今日はギブアップするしかなさそうだ。

斜面を上に進み道に出よう。

斜面の上は低めの杉、トゲトゲの木、背の高い葦が隙間なく覆われていた。

奥に道路があるのか判らない。

隙間がないので背の高い葦の中に意を決して突っ込んでみた。

数m位進むと足などに強烈な痛み!

葦に隠れていたトゲトゲの木が刺さっていた。

 

トゲトゲの木を避けるように方向を変えると葦や隠れトゲトゲが体や銃のスリングなどにまとわりつく。

本来進むべき方向が判らなくなってきた。

近くの杉は枝が密集していて通れそうもないので負けを認めて戻ろう。

しかし踏み倒された葦の先がこちらを向いているので進めない。

倒れた葦を避けるにしても杉の密集とトゲトゲの木でどちらに進めは正解なのか全く分からない状況。

結局逆向きの葦を強引に進み戻れたのだが、数mの範囲をウロついただけで30分位の時間を取られてしまった。

 

再び山に入ろうしたその時、突然片足がヒザ位まで埋まった。

地面と同化しつつある腐った木を踏みぬいてしまったようだ。

怪我をしなくてよかった。

 

道路に出るには次の山頂へ行かなくてはならないと思うのだが斜面がキツめ。

斜面を登れそうもないので避けるように谷を降りる。

 

歩きやすい斜面を選んで進んでいると目の前に突然人工の道(土)が出てきた。

猟場の事前調査は必要だと改めて感じる。

地図に記載されていない道に気づかずに発砲したら危ない。

人工の道を登っていくとすぐに舗装路に出る事ができた。

舗装路は平坦で非常に歩きやすく数時間かけた直線距離を数分で戻る事ができた。

山谷を歩いた後は道路のありがたさを感じる。

 

スーパー地形のトラック記録では4.5kmを4時間30分かけて移動していた。

最低・最高標高差は120m。

 

歩くのに時間かかってるし膝は痛いし勢子は無理。

 

最後に一言

ミレーの網ロングシャツとモンベルのジオラインの組合せは着た瞬間体が暖かくなる。

フリースを着るより暖かいのだが、汗をかく状況では✖だった。

気温が10度に上がるとは思っていなかったし。

ジオラインは速乾性が売りなはずなのだが、網シャツとの組み合わせでは汗を逃がしてくれない?

家で着替えた時はジオラインも網シャツも汗でグショグショ。

 

イヤーマフのボリュームを下げる事にした。

起動時の音量は耳で聴こえる音よりも大きいので、音の発生源までの距離感が狂う。

耳で聴こえる音とイヤーマフで聴こえる音の差がほぼ同じになる位まで音量を下げる。

そこまで音量を下げると耳で聴こえる音のほうがクリアなので、イヤーマフが不要となってしまう・・・

耳が冷たいから使うけどね。

 

 

引っ付き虫がつかないズボンが欲しい。

ピンヘッド状態になっているズボンを見るとウンザリする。

情報収集するか。

 

 

狩猟を始める前や、始めたばかりの頃は

「猟場の綺麗な写真撮っちゃうぞー」とか「獲れる場面の動画撮影しちゃうぞー」

などと妄想を膨らませ、バックパックにはα6400を入れ、頭にはGoproを付けていた。

Goproはバッテリーが切れた時や休憩時にいちいち頭から外したりが面倒、頭も圧迫されている。

そもそもイノシカに遭遇した事がない。

α6400は重くて体力削られるし、写真を撮ってもブログに掲載する時には解像度下げるので意味ない、明るく撮れるのとボケはいいけどね。

「風景撮るより獲物獲れ」と名言っぽい事を言って締める。

 

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