今回もSvaroghunt 20番MATCH弾頭を3Dプリントしたワッズを用いて12番で撃つ内容です。
今回の射撃結果などは動画でご覧ください。
ワッズのレジンを変えてみたが・・・
以前弾速を計測したらとんでもない弾速が出ていたんですよ。
なので、撃った時にワッズが割れているのかなー、などと思ってワッズのレジンを少し柔らかくなるようにしてみたんですね。
そしたら34グレインの精度が前回より悪くなりました。
ついでに以前壊れたと思っていたMagnetospeedの設定を見直し、34グレインを5発ほど計測してみたら平均して1700FPS位出てました。
Svaroghunt 20番MATCH弾頭の重さが275グレインだから、弾頭重量と弾速が同じFEDERALのトロフィーカッパー20番サボット弾と同等の威力は出るのかもしれません。
しかし自分的には全然満足しない弾速なので、もっと弾速を上げたいです。
以前作成していたLEE 50CAL 320は290グレインで1850FPS位でてました。
それより軽い弾頭なのに弾速が遅いってことは、単純にパワーが落ちてるって事なんで、275グレイン弾頭はもっと弾速を出さないと。
弾頭重量とシェルケースの長さをメモすることにしました
今まで作成した弾は、例えば弾頭の重さ274から275グレインの間にあるどれかを0.1グレイン単位でグループ分け。
シェルケースの長さは大体66mm位。
作成した弾の何発目が何グレインの弾頭で、シェルケースの長さはどれくらい、というメモはしてきませんでした。
それだと飛ばしてしまった弾が何故飛んでしまったのか?原因がわかりません。
なので、今回から1発1発の弾頭の重さとシェルケースの長さをメモすることにしました。
弾の重さを計量するのに使用しているデジタルスケールですが、癖があります。
0.01グレイン単位で計量できるデジタルスケールを使用しているのですが、弾をスケールに乗せる度に0.05グレイン程度のズレが表示される事があるんですね。
0.01グレイン単位でグループ分けしてるのに、再度計り直したら0.05グレインもズレてたなんてザラです。
なので、弾頭の重さを0.01グレイン単位で正確に計測するのは難しい。
天秤を使えばできない事はないけど、手間がやばいのでやりません。
シェルケースの長さはノギスで計測してます。
シェルケースって多少弾力があるもんで、ノギスを挟む力加減次第で0.1mm位のズレは簡単に出るんですね。
ケースの口も真っ直ぐ切れていなかったり、切った時のバリが残ってたり、ノギスを当てる場所により長さが違う。
なので、シェルケースも0.01mm単位で正確な長さを計測するのは難しい。
もうね、ただでさえ弾作りって時間がかかるのに、計量計測で作業時間がかなり取られるようになりました。
今までは火薬量が同じものは一連の作業をまとめて行い、完成品をショットシェルの入れ物の同じ列に入れていたのです。
入れ物の中は格子状になっていて、1列に5発入るから列には何グレインの弾が入っているか、それだけ覚えておけば良かった。
今回はこの弾は弾頭重量・シェルケース長がどれくらいで、その弾が入っているのは入れ物のどの列・どの行をメモしましたよ。
疲れますね。
ワッズの設計を少し見直した
ワッズのレジンは元通りにする事にしました。
で、今まで感じていた「ワッズをシェルケースに入れづらい問題」を解決することにしました。
ワッズの尻にテーパーを付けただけなんですが、これだけでかなり楽にシェルケースに入るように。
ワッズの形状・ワッズの重さが微妙に変わってるので、34グレインの精度は多少変わってきてしまうと思います。
射撃場で撃ってきた
射撃場は猟期が終わると一気に利用者が増えるのですが、この日は貸切状態でした。
板も久々に新品に交換されており、非常に贅沢な時間を過ごさせてもらいました。
弾は34グレインから0.5グレインずつ刻んで37グレインまで作成。
私は狩猟用の弾を作っているので、弾速1700FPSの34グレインより下の火薬量で弾を作っても仕方ないですからね。
結果はというと、35.5グレインと37グレイン以外はそれほど悪い感じではなかった。
35.5グレインは思い当たる事がありまして、シェルケースにプライマーを付け忘れた状態で火薬を入れ、机にぶちまけた火薬を拾って入れ直したからです。
さらに、少し裂けたケースにガスシールを入れてしまい、結局火薬を取り出して弾を作り直したのも35.5グレイン。
この弾を作っている時は疲れていたようです。
それ以外の火薬量の弾ですが、そこそこのグルーピングの中で1発だけ大きく着弾点がズレるとか意味わからないです。
火薬量はアナログスケール、つまり天秤でしっかりと計量しており、ロングショット3粒のズレもない位しっかり計量。(天秤だとそれがわかる)
弾頭の重さが0.1グレインずれていても着弾点に大きな差はないのに、弾頭重量をピッタリ揃えても着弾点が大きくズレたりもする。
シェルケースの長さも同様。
うーむ。
射撃場でワッズとか拾ってきた
猟期が終わってからは射撃場に人が多いので、自分で撃ったワッズを探す余裕は全くありませんでした。
マトを貼り終わってから射台に戻るまでのわずかな間にワッズなどを探そうにも、ワッズとガスシールの色は砂利の色と見分けがつかず見つけるのは至難。
人がいなくてワッズをじっくり探す時間があるにしても、数十発撃ったくらいのワッズなどはまず見つかりません。
100発以上撃って見つかるかどうか。
なんせ、射撃場には何万発分のワッズ・ガスシール・クッション他と砂利、草などがありますから。
ワッズを見つけた!と思っても、winchesterのサボットワッズだったり。
今回は時間もたっぷりあったのでじっくり探す事ができました。
それでも拾えたのはほんの僅かです。
まずワッズですが、こんな感じです。
真ん中の弾は今回作成したテーパー付きのワッズですね。
ワッズが黒く汚れているのは、バレルのススが付いた感じかな?
ワッズが割れているのは地面が砂利だったりするので、そこに当たって割れているのだと思います。
ライフリング痕がうっすら見えますが、思っていたよりライフリングでガッツリ削れている感じではないんですね。
クッションは問題ありですね。
上は旧バージョンのクッションで、下が現在使用しているバージョンです。
見事に上下の厚い部分から蛇腹部分が千切れています。
千切れ方もまちまちですね。
ハーフライフル銃身で使用しているので、銃身内でクッションが回転中に千切れているのか、火薬に火が付いた時の衝撃で千切れているのかわからんですけど。
どうやら着弾点の乱れはクッションの可能性が高くなってきました。
クッションの設計を見直す必要がありますね。
最後に一言
現在新型クッションを製作中。
Tenacious100%では印刷失敗しまくりで、CHITUBOXのサポート設定をいじくり回す日々を過ごしてます。
新型クッションのクッション性能がどこまあるかは撃ってみないとわからない。
失敗したクッションをペンチで潰したら潰れたので、クッション性はあると思う。
ついでにガスシールも設計し直しました。
デザインは前のガスシールと同じなんだけど、角と平面を無くし曲線だけで作成。
こちらはCHITUBOXで最適そうな印刷角度を確かめるだけで済みました。