リローダーのみなさんこんにちは。
薬莢ピカピカにしてますか?
はい、今回は薬莢をピカピカにしてくれる超音波洗浄機を購入したのでレビューします。
拾ってきた薬莢の掃除
私の場合、散弾銃の薬莢の入手先はほとんど射撃場です。
カゴに捨てられている薬莢を拾ってきて再利用するんですね。
射撃場で拾ってきた薬莢ですがまず綺麗なものはありません、なんせカゴがあるのは屋外ですから。
月に1−3回程度しか射撃場に行かないので、フレッシュな薬莢なんてまず手に入りません。
雨が降れば薬莢の真鍮がサビる。
早い段階のサビなら拭くだけで取れるので楽だけど、ボコボコになっているサビは落とすのが面倒すね。
真鍮ブラシで擦って落とすのも難しいサビもあったりします。
サビよりも自分の中で一番厄介だと感じるのはグリス。
スラッグの弾頭にグリスを塗りたくってバレル掃除が楽になるようにするんですよ、私はやらないけど。
さらに、グリス付き薬莢はカゴの中でグリスを塗っていない薬莢にも感染するんですね。
グリスが薬莢についていると砂埃とか葉っぱなどのゴミもくっついてきます。
グリスを取り除くには水道水で流した程度では落ちないので、ブラシと洗剤で1つ1つ擦らないとダメ。
まーこれが面倒なので、オキシクリーンとか使ってみたりもしましたが、イマイチですね。
掃除をしないで薬莢を再利用すると銃とかにグリスとゴミがつくし・・・
あと、薬莢がツルツルじゃないと撃った後に薬莢が薬室に張り付く確率が高い気がします。
という訳で薬莢掃除で楽をするために数年前から購入を検討していた超音波洗浄機に手をだす時が来てしまいました。
超音波洗浄機 GTSONIC R6
超音波洗浄機もいろいろメーカーがありますね。
日本メーカーから中華メーカーまで。
日本メーカーの超音波洗浄機は小型のものが多いので、散弾銃の薬莢を洗うにはちと小さい。
で、目をつけたのがRCBSの「ULTRASONIC CASE CLEANER 2」って超音波洗浄機。
でもこの商品は在庫がないし、売ってても転売価格でクソ高い。
ないものは仕方がないので、どこのメーカーでもRCBSと似たような機能がある超音波洗浄機ならいいやーという事にしました。
超音波洗浄機を選ぶ基準としてはULTRASONIC CASE CLEANER 2に近いものにしたいと思います。
これらの機能については購入時点では全くわからなかったですね、RCBSが採用しているなら必要ってことで。
- 脱気できる
- 6リットル以上の大容量
- 加熱機能がある
Amazonで超音波洗浄機を探してみましたが、容量6リットル以上となった時点で数点しかありません。
容量を妥協すれば他の機能が付いている超音波洗浄機が選べるんですけどね。
さらに脱気(DEGAS)もできる機種となると残り2点。
加熱機能は両方ともについていました。
Shanryaというよくわからんメーカの品と、GTSONICという超音波洗浄機専門メーカーのR6という品。
当然選ぶなら信用できそうなGTSONIC R6ですよね。
脱気機能とはなんぞ?
超音波洗浄機は液体を振動させた時にできた気泡が弾けた時の衝撃で洗浄をするらしいんですね。
だけれど、空気などが液体に残っていると空気が邪魔をして洗浄能力がフルで発揮できない。
水道水などを注ぐと液体に空気が含まれてしまうらしいんだけど、液体に含まれた空気を取り除くには数時間放置する必要があるらしい。
脱気機能があれば液体中の空気を除去できるので、超音波洗浄を行う前には脱気を5−10分行った方が良いとの事。
とりあえず私は5分脱気してから超音波洗浄するようにしてます。
加熱機能について
水温が40−50度が超音波洗浄をするのに良い水温らしいです。
GTSONIC Rシリーズには加熱機能が付いているのですが、R6の加熱能力は300wなんですね。
正直加熱速度は遅いので、水道水にお湯を混ぜて注いだほうが手っ取り早いです。
加熱というより保温してくれると考えて方が良いですかね。
あと加熱機能を使用しなくても、脱気や超音波洗浄しているだけで水温は上がってしまいます。
5度とか。
なので、あまり水温設定を高くしすぎると予想以上に水温が高くなるかもしれないです。
流水で落とせるゴミは落としておく
やっておかないと、超音波洗浄機がゴミだらけになります。
R6には排水機能がありますが、大きいゴミは網に引っ掛かります。
また全ての水が排水溝から流れるほどの傾斜はないので、細かいゴミも1度の排水では取りきれません。
これやっておかないと後悔します。
真鍮部分のサビ落とし
サビは水道水にクエン酸を入れれば落とすことができます。
どれくらいの量を入れれば良いかわからないので適当分量です。
超音波洗浄機の内側はステンレスなので、中に直接クエン酸を入れるとステンレスが痛むかもしれません。
私はジップロックのような密閉袋に薬莢を入れてから水とクエン酸を袋の中に入れてます。
空気をなるべく抜いた袋を、水を入れた超音波洗浄機の中に入れてから、脱気5分、超音波洗浄15分を行ってます。
袋の中までしっかりと振動は伝わっているようで、ちゃんと薬莢からは泡とか出てきます。
サビがどれくらい落ちるかは超音波洗浄の時間とかクエン酸水の濃度次第だと思います。
とりあえずこの工程時点ではサビは見た目では落ちてはいませんが浮いているようです。
次の工程でサビはほとんど落ちます。
薬莢についたグリスは超音波洗浄+中性洗剤で簡単に落ちる
グリスとか火薬によりススけは上記のクエン酸水での洗浄では落ちきれません。
まず薬莢を軽く濯いで、薬莢についたクエン酸を落とします。
続いて薬莢を直接超音波洗浄機にいれ、水を薬莢が浸かりきるまで注ぎます。
水には中性洗剤を少し垂らします。
あとは脱気5分、超音波洗浄15分。
薬莢のグリスやスス汚れは触ってもわからないレベルまで落ち、真鍮に残ったサビもツルツルピカピカに。
見た目ではサビがあった部分は変色していますが、使用上問題なさそうなのでOK。
最後に一言
超音波洗浄機にかける前にプライマーを取った方が良いのだけれど、どのタイミングでプライマーを外すか悩ましい。
リローダーで先にプライマーを取ってから水で濯ぐ→リローダーが汚れる(現在このやり方)
水で濯いでからリローダーでプライマーを取る→リローダーが濡れるか乾燥時間が必要
うーん。