狩猟で着用するズボンについてのネタです。
狩猟に限らず、藪漕ぎをする釣りだったり、草むらで作業する際にも向いていると思います。
登山用ズボンは狩猟に向いていない
狩猟では山を登ります。
なので、狩猟で履くズボンも登山用ズボンで良いのか?というと、私見では全く向いていません。
まず、狩猟中は山を登るといってもずっと登山道を歩くわけではありません。
勢子は獲物がいる藪を目指して獣道を進むし、タツマも途中までは登山道を利用したりしますが、最終的に獣道を進むことになります。
冬場は草が枯れていて比較的歩きやすいのですが、夏場などに行う有害鳥獣駆除などでは草むらの中を進む感じになります。
しかし山の草むらのなかって、こんな感じの棘を持つ草が多いんですよね。
この画像の棘はまだマシな方で、もっと太い棘だったり、細かい棘のツルだったり。
草むらを歩いていると、このような棘が頻繁にズボンに絡まる訳です。
登山ズボンの多くは化繊でできていて、布自体が薄いです。
なので、棘が容易にズボンを貫通して足に刺さって痛い思いをします。
また、ズボンに棘に引っかかった状態で無理に進もうとすると裂けたりします。
ではどのようなズボンが良いのか?
それは、ダボダボのBDUです。(ダボダボのデニム可)
BDU(ミリタリーパンツ)
BDU(ミリタリーカーゴパンツ)はとても丈夫な作りで、素材は厚手の綿主体でできています。
日本の作業服よりちょい厚手って感じです。
特徴は全体的にダボダボなズボン。
狩猟でダボダボのズボンを履いていると何が良いのかというと、棘などが足に刺さりにくいので怪我しにくい。
棘自体はズボンに刺さるんですけど、ズボンがダボダボなので容易に足に棘が届かないというか。
経験上、BDUはトゲがある場所でもなんとかタツができますが、登山ズボンでは棘が刺さりまくるのでタツ移動するかトゲのある草を刈ります。
またBDUはカーゴパンツなのでポケット多く、ポケットは大体もも部分にも付いています。
ポケット部分は布が厚くなるので、さらに棘が刺さりにくくなります。
こだわりがなければ軍の払い下げ、つまり中古を購入すれば費用を低く抑えられます。
状態にもよりますが3,000-4,000円程度ですが、過去の使用者の名前が刺繍されていますw
迷彩柄は困る
私も長いこと米軍払い下げのBDUを愛用していたのですが、迷彩柄なんですよ。
迷彩柄は獲物からも見えにくいらしいので、狩猟で有効なんですけどね。
最近は毎日罠による有害鳥獣駆除で山や農地を飛び回っているので、人に出会うことが多くなってきました。
情報収集も必要ですからね。
しかし坊主頭で色付きメガネを着用している私に突然声をかけられる人はかなり怖いかとw
せめて服装で威圧感を与えないよう、できれば迷彩柄は避けたいなと「あの事件」以降思うようになりました。
有害鳥獣駆除から帰宅後にすぐに出かけたりもするので、ズボンを履き替えずにそのままで出かけられる見た目が普通のものが良いですね。
ROTHCO ロスコのBDUパンツ
ロスコはミリタリー向け製品やアウトドア製品を中心に事業を展開しているアメリカのメーカーです。
ロスコのBDUはカラー展開がかなり多く、迷彩柄から単色カラーまで好みに合わせて選択できます。
正直、引くレベルのド派手なものもあります。
今回購入したのはシンプルなコヨーテブラウンです。
サイズはアメリカンサイズなので注意が必要。
ウエストは腰の後ろあたりにあるアジャスターベルトで若干調整できます。
裾には紐が付いており、縛って窄めることができます。
窄めることで、裾上げは不要になるんですね。
また、長靴や足袋の中へズボンを入れるのも簡単になりました。
私は168cmのチビなのですが、Mサイズでぽっこりお腹まわり(肥満ではない)から短い足の長さまでピッタリでした。
アジャスターベルトは初期状態で、かなり伸びている状態でしたね。
ズボンの前開きは、ジッパーではなくボタンフライです。
ボタンフライは人によって好みが分かれるかもしれません。
履いた感じは、今まで着用していた米軍BDUと何も変わりません。
薮の中も棘が刺さることなく歩くことができました。
気温30度でも暑すぎる感じはありません。
もちろん冬でも問題ないはず。
ズボンの足回りがダボダボで緩いので、厚手のインナーを履いても問題ないです。
値段は色や柄によって異なっているので要確認。
最後に一言
トビパンツにしようと思いましたが、普段履くのはアレなんでやめました。
普段履くズボンも全部ロスコで良いかなと思ったので、家にあるズボンを徐々にロスコ化していこうかと。