ハンドロード

LEE MINIE BULLET 450-294-MをSavage220で射撃してみた

LEE MINIE BULLET 450-294-MをSavage220で撃つ企画です。

 

今回は前回の問題点をいくつか解消してみました。

 

今回は弾頭鋳造から弾頭完成まで全て1日で制作しました。

60発ならなんとかなるようです。

朝から夜までかかりましたけどね。

 

3Dプリント 20GA ガスシールを再設計

今回は多くのテストパターンで3Dプリント製のガスシールを使用する事にしました。

以前使用していた20GAガスシールのSTLデータがあるのですが、今回は設計し直しました。

以前よりガスシールのサイドがマイルドです。

 

 

ワッズを再設計した

前回テストで使用したMINIE用のワッズはショットシェルに対して若干緩かったので、今回はショットシェルに指で押し込むのが困難な位まで攻めました。

また弾頭の溝に突起を入れて弾頭を押さえていましたが、弾頭の頭だけ押さえるように変更。

 

印刷後に後悔したのが、ワッズにサポートを付けるのが面倒だったので、ビルドプラットフォームに直置き印刷したんですよ。

サポートがない分レジン節約だし、ビルドプラットフォームから剥がすのもそれほど大変ではない。

 

が、洗浄は1つ1つ部品を拾って洗ったりする必要があったり、硬化も1つ1つ置いて何回に分けて硬化させる必要が(縦置きできないから場所取る)あるので大変

サポート付きなら10発分を1つにまとめたりできるので管理が圧倒的に楽

設計もビルドプラットフォーム直置き用にする必要がある(底が太るので)ので、設計段階から面倒だったりします。

 

素直にサポートを付けて印刷するようにしましょう。(以前も同じミスしてたな・・・)

 

市販のワッズはカットして使用

 

面倒なので避けたかったのですが、まずはカップを全部カット

カップ下の出っ張りもカットして面一に

そして市販ワッズのガスシール下に3Dプリントガスシールを下に置いてガス漏れを防ごうと試みました。

 

が、高さが余裕でオーバーするではありませんか。

BPIのSHORT以外はこのままでは使用できません。

 

なので、SHORT以外のワッズのガス受け部分もカットする事にしました。

 

 

と思ったら、LONGのガス受けがトゲトゲすぎてカットするのが面倒そう。

 

ですので、LONGは使用しないことに。

 

今回はこのようなバリエーションでテストしていこうと思います。

 

左から

BPI SPORTING 20 Short (SHORT)

BPI SPORTING 20 Short + 3Dプリントガスシール (SHORT+GAS)

BPI COMMANDER + 3Dプリントガスシール (COMMANDER)

CLAYBUSTER CB1078-20 + 3Dプリントガスシール (CLAYBUSTER)

FIBERWAD + 3Dプリントガスシール (FIBER)

 

 

ショットシェルの長さを68mm以上にした

弾速を出したいのでショットシェルのカット後の長さを66mmから68mm以上に変更しました。

REDBIRDの使用済みショットシェルの先は歪んでいるので、ノギス上での全長は69mmあるかないか。

そのため68mm以上でカットする場合のカット量は微々たるものなので、普通のカッターでは難しいかな。

 

 

ショットシェルやワッズカットは超音波カッターで切る

私はワッズやショットシェルのカットに超音波カッターを使ってます。

 

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超音波カッターがあるのとないのとでは作業効率が全然違います

ショットシェルのギリギリまで攻めたカットは超音波カッターじゃないと無理かも。

しかも旋盤などでショットシェルの位置と超音波カッターの位置を固定し、ショットシェルをくるくる回転できないと、ギリギリの位置をカットするのは厳しいかな。

3Dプリンタで治具作ったけれど、超音波カッターの振動熱で簡単にとろけたので、治具を作るなら金属製で

 

ワッズのカットは超音波カッターを使用しフリーハンドでカットしてます。

かなりいびつになりますが、切るのは楽です。

普通のカッターで切ってたら発狂するかも。

 

 

火薬量は4パターン

弾速表記フィートパーセコンドを「FPS」だとフレームレートと被るそうなので、今後は一般的な「ft/s」で今後表記します

 

前回28グレインまで試したので、今回は28グレインから31グレインまで攻めまくり、1800ft/sを目指します。

 

 

ロールクリンプ

COMMANDERやCLAYBUSTERを使用した場合、28グレインでもロールクリンプの残りはこれくらいです。

 

一番余裕があったのがSHORTです。

というか余裕ありすぎてロールクリンプが大変でした。

3Dプリントガスシールとファイバーワッズの組み合わせは丁度良い高さでした。

SHORTとガスシールの組み合わせは際どい余りです。

COMMANDERとCLAYBUSTERとの3Dプリントガスシール組み合わせは、ロールクリンプがギリできるかどうかです。

ショットシェルの長さが66mmだとCOMMANDERとかはロールクリンプできなかった。

 

 

テスト射撃の結果

弾速はft/sです。

「-」 表記は弾速計測できなかった場合です。

「N/A」表記は今回ワッズが足らず弾を作らなかったCLAYBUSTERの1個所のみ。

 

今回のテストではショットシェルが薬室に張り付く事が多々ありました。

張り付いた弾は弾速表記を太字にしてます。

明らかに大きな弾速は弾頭が欠け、破片が高速で前方に飛び出したのかと思います。

 

 

COMMANDER

28gr 1586 1338 1586
29gr 1619 - 1522
30gr 1677 - 1602
31gr 1651 3849 1678

 

CLAYBUSTER

28gr 1606 2027 1542
29gr 1573 - 1564
30gr 1590 1606 1603
31gr 2608 1661 N/A

 

SHORT(単体)

28gr 1667 1676 1698
29gr 1730 1487 1728
30gr 1735 1752 1769
31gr 1809 1777 1786

 

SHORT+GAS

28gr 1582 1602 1568
29gr 1673 1663 1564
30gr 1665 1643 1674
31gr 1703 1712 1714

 

FIBER

28gr 1604 1636 1612
29gr 1606 1694 1667
30gr 1706 1672 1694
31gr 1790 1725 1628

 

 

考察

ショットシェルの張り付き

特定の弾速を超えると、ロンデルの限界で薬室にショットシェルが張り付くのだと思ってました。

帰宅後、張り付いたロンデルと張り付いていないロンデルを計測したらどちらも同じ直径

 

他に考えられる原因ですが、今回リサイズの時にLEEのリサイズする円柱部品の中にWD40を吹きかけてしまいました

パーツクリーナーで脱脂をしなかったのでWD40がロンデルに薄っすらと付いていたことが原因だと思うんですよね。

そして、特定の圧力がかかった時に、WD40が付着しているロンデルだけが張り付くのだと思います。

なので弾速1600ft/s前半ではほぼ張り付いていないし、WD40効果がほぼ無いロンデルでは1700ft/sでも張り付かない。

 

 

ショットシェルの長さの影響

前回と似た条件だとSHORTの28グレインですかね。

 

前回SHORTの弾速はこのようになってます。

1640 , 1587 , 1656

今回SHORTの弾速はこのようになってます。

1667 , 1676 , 1698

 

若干弾速上がったかな。

前回はカップ内にワッズを入れていたからむしろワッズ重量が上がっているのに弾速が上がっている。

 

 

 

SHORT(単体)とFIBERが良さそう

SHORT(単体)が圧倒的に弾速が出てる。

SHORTだけが1800ft/s越えを達成したし。

SHORTは火薬量を増やせば増やすだけ弾速も順調に伸びていました。

火薬量をもっと増やせばまだ弾速があがりそうな伸び方。

 

SHORT+GASは29と30グレインで弾速そこまで伸びず

31グレインで弾速伸びたけれど。

 

COMMANDERとCLAYBUSTERは厳しいですね

31グレインでも1700FPS越えもできませんでした。

あの形のクッションはここまで火薬を詰めると持たないようです。

COMMANDERとCLAYBUSTERはガス圧がまともに弾頭にかかり弾頭が割れた結果、とてつもない弾速が出てる。

 

FIBERもなかなか良い。

各火薬量で1発くらい弾速がこけてるけど、火薬量が増えた分だけ弾速あがってる

FIBERはボロボロ崩れるから安定しないのかも。

 

 

弾速を盛るにはガスシールとクッションが重要

ガスシールは3Dプリント製で問題ないはず。

FIBERの31グレインで1790ft/s出ている訳だし。

今回攻めたガスシール使ってないから、攻めたらもっと弾速伸びる可能性はある。

が、SHORT+GASはガス受けもクッションも問題ないはずなのだが、何故弾速伸びないのか?

 

SHORTのガスシール

SHORTのガス受け部分は側面にヒダが付いている。

見た目はストレートなんだけれど、ヒダ部分が厚いから、ガスを受けるとここまで広がるのかな?

底の突起は広がりすぎ防止?

とりあえずよくわからないが優秀なガス受け。

 

クッションは土管型が良い?

クッションはSHORTやLONGのような土管型が良い感じって事になるのかな?

横の突起で潰れすぎ防止もしてるし。

ただし、このクッション単品では高さが稼げないのですよ。

LONGは土管も若干大きいし、上下に樹脂でかさまししているので、ガスシールの上からカップの底までSHORTよりLONGが2mm長い。

 

 

SHORTは低すぎ

今回のテストではもちろん一番弾速が出たので弾速を出す点では優秀なワッズだとは思う。

しかしSHORTは高さが低いからロールクリンプをたくさんしないといけない。

つまりショットシェルの上の方は大きな空洞な訳だ。

単発撃ちなら問題ないのだが、狩猟などでボルト操作で2発3発と装填した時に、薬室にショットシェルの頭がすんなり入るかどうかが問題

ちなみに12GAのSavageで同じように上部が空洞なショットシェルを使っていた際は、薬室の入り口で引っかかって2発目の装填がほぼ失敗していた。

 

 

結論

それぞれのワッズには特徴があり、良い点も、良くない点もある。

私のように弾速を求めるのでなければ、これら市販のワッズやガスシールの組み合わせで射撃大会で優勝できる精度のスラッグ弾を作れる訳ですしね。

 

私のような弾速を求める人はやっぱり自作のガスシールやクッションを作っていくしかないようです。

市販のものがそのまま使用できて楽をする目論見でしたが、結局カットしたりする手間が発生していたので市販品を使うメリットがなかった。

 

あとこれだけ弾速が出ているとリコイルが凄いです。

Savage220用のマズルブレーキを持っていないので、マズルブレーキ無しでは狩猟では使えないかな。

肩付け頬付け適当状態で撃って、スコープで顔を突く自信があります。

射撃場で撃つときも全身に力を入れて「えいっ」ってトリガーを引いていました。

つまりかなりビビりながら撃ってました

 

最後に一言

次は全部3Dプリント製で弾作ります。

ワッズ以外は以前作ったSTLがあるので設計する手間は無しです。

ワッズはちょっといじる。

 

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