苦労して個人輸入した中折式の単発空気銃「GAMO G-MAGNUM 1250 IGT MACH1」は1シーズンだけ使ってみて「不要」だなと思い猟友に譲渡してしまいました。
この時は鳥は散弾で撃てば良いからもう空気銃は不要と思ったののですよ。
ですが、やっぱり空気銃を持っていた方が便利だなという場面が幾度とあったので、再び空気銃を購入しようと思います。
再び空気銃を購入したい理由
発砲音
装薬銃だと発砲音で近隣住民をビックリさせてしまいます。
空気銃であれば発砲音が装薬銃に比べれば遥かに小さいので、近隣住民にも迷惑をかけにくいです。
駆除
空気銃を使用してくれという要望がある駆除があります。
空気銃を使用するのは良いとしても、少し前の空気銃などでは全然効かない場合があるので威力が強い空気銃が必要。
ターゲットに対して当たりどころによっては効く程度の威力の空気銃だと、絶命するまで何発も撃つ必要がある空気銃では色々厳しいですよね。
なので次に買う空気銃は威力の強い空気銃にしないといけませんね。
最近のプレチャージ式は性能が良い
以前はプレチャージ式でも威力がそれほど強い訳ではなかったので、空気銃の主な用途は中型までの鳥獣用といった感じでした。
または鹿の止めさしで使えるほどの大きな口径で威力は高いのだけれど、安定した精度が期待できないから近距離で使うとか。
しかし今の時代のプレチャージ式空気銃は威力が結構高くなってきており(5.5mmで70 ft/lbs超えとか)、レギュレーターも複数搭載し、タンクも大きいから安定した威力と精度が持続するようです。
この性能なら流石に多少値段が高くてもプレチャージ式が欲しくなりました。
空気銃で何を獲りたいのかで口径を選ぶ
空気銃の口径は4.5mm(0.177CAL)、5.5mm(0.22CAL)、6.35mm(0.25CAL)、7.62mm(0.30CAL)あたりがメジャーで弾も購入しやすそうですね。
で、口径別で狙う獲物は私見ですが
- 小型の鳥獣を主に獲る 4.5mm〜5.5mm
- 中型の鳥獣を主に獲る 5.5mm〜6.35mm
- 駆除や止め刺しがメイン 7.62mm
こんな感じでしょうか?
口径が小さいと弾速が速いけど威力が弱い、けども肉を痛めにくいです。
口径が大きいと弾速は遅いけど威力が強い、肉は痛みやすい。
鳥がメインなら5.5mmを選択すればかなり幅広いターゲットに使えると思います。
または銃身が変更(口径が変更される)できる空気銃であれば、空気銃でできる事ならなんでもできるようになります。
銃身変更時のゼロインの手間があると思いますが、デジタル式のスコープだとゼロインのプロファイルを複数登録しておく事ができる物もあります。
プレチャージ式空気銃に求める性能
口径
海外では50口径の空気銃などもありますが、残念ながら日本で許可される空気銃の口径は8mmまでと決まっています。
現在8mm口径の空気銃は選択肢がありません、せめて最大9mmとかだったら選択肢はあるのに、残念。
そうなると日本で安定して弾を購入できる実質最大口径は7.62mmですかね。
私の空気銃の主な用途は駆除なので、迷わず7.62mmを購入することにします。
精度
空気銃の精度が悪ければターゲットに弾が当たらないので、ターゲットを撃つに至るまでの努力が無駄になってしまいます。
精度は100mで銃を固定して500円玉位の範囲に集弾するのが理想です。
100mって獲物が逃げそうで逃げない(警戒して隠れはする)かもしれない距離な気がします。
威力
Youtubeでは6.35mmで威力40ft/lbs程度の空気銃でイノブタとか鹿を転ばしてますね。
7.62mmなら威力100ft/lbs以上出るものもありますので、Youtubeを信じるなら十分な威力だと思います。
カタログスペックの弾速とか威力は当てにならないかもしれないけど、流石に威力が半分しか出ないなんて事はないでしょう。
罠の止め刺し用で高威力な空気銃を求めるならAirforceのTexanやハッサンのパイルドライバーなどが7.62mmでも275ft/lbs出たりするようです。
銃の全長
空気銃は日本の法律で全長が800mmから許可されるのだから、せっかくなので私は全長はなるべく短い空気銃が欲しいです。
私の軽トラのキャビンの横幅は1235mmしかないので。
プレチャージ式は繊細な造りという個人的な思い込みをしていまして、ぶつかったら簡単に壊れるのではないか?と。
私の求める口径・威力・精度・全長の条件を満たすプレチャージ式空気銃
これらの条件を満たすものを探すと選択肢はほぼFXの新しいプレチャージ式になる感じですね。
ハッサンのヘラクレスバリーなどもありますが、発砲音が大きいみたいです。
で、FXのカタログスペックを見ながら全長が日本で許可される空気銃の最低全長である800mm以上になるべく近い空気銃を探しました。
カタログ上では一瞬これだーってのがあって、それはMaverick VPの800mmだった訳ですが、よく考えたらこれバットプレートの長さも込みっぽくね?
流石にバットプレートは50mm以上ありそうなので、850mm以上の空気銃を探してみた。
次に短い空気銃はImpact M3のStandard(860mm)で、流石にこれならいけるだろって事で日本に輸出してくれる海外のショップに連絡した訳ですが、
ショップ: IMPACT M3 Standardは短いから日本で許可降りんぞ?Sniperにしろやー
もしかしてバットプレート長さって60mm以上あんのかな?
そういえば、日本で売ってるIMPACT M3もSniperだった気がする。
ショップ:ちなみにSniperのエアシリンダーは580ccで日本では使えないから480ccにダウングレードする変更する必要があるぞ、50ドルだ
ショップ:あとマガジンの改造も1つ50ドルな
なるほど、エアシリンダーの容量はお金で解決できるから500ccを超えていても問題ない訳だな。
そうなると選べる空気銃の選択肢も増える。
FXのサイトでImpact M3 Sniper(バレルが700mm)のスペックを調べたら全長が1000mmもあります。
1000mmは長すぎでいくらImpact M3でもいらない、という事で他の銃も検討してみました。
Wildcat MK3 BT Sniper (890mm 113ft/lbs 580cc)
Maverick Sniper (915mm 116ft/lbs 580cc)
Panthera 500 (965mm 130 ft/lbs 300cc)
IMPACT M3 Sniper(1000mm 124ft/lbs 580cc)
残念ながらWildcat MK3 BT Sniperはショップに在庫がない状態。
見た目丈夫そうなんで良いかもと思ったんだけどね。
という訳でショップに
Impact M3 Sniperは1000mなんでいらんから、代わりに全長が短いMaverickのSniperくれー
ってメールを送ったら
ショップ:Impact M3 Sniperは日本仕様にすると実は全長820mmだぜ?
ショップ:なんでかっつーと、公式の全長はサイレンサーとバットプレート込みの長さだからさ。
ショップ:日本にはサイレンサーは当然送れないから、日本バージョンは全長がうんと短くなるのさ HAHAHA。
ショップ:ちなみにMaverick Sniperは880mmな。
色々勉強になりました。
FX IMPACT M3 Sniperを購入
購入する空気銃はFX Impact M3 Snipeに決めました。
Impact M3の性能は現在での最高レベル。(Pantheraは長いですからー、エアシリンダー容量少ないしー)
今回7.62mmという口径を購入したけれど、気に入らなければ5.5mmのバレルなどに変更する事もできる。
また日本で販売されている銃なので修理も日本でしてもらえる(と思う)。
もしMaverickを購入したら何かに満足できない時、Impact M3を購入してればなと後悔したかも。
FX IMPACT M3は値段は頭ひとつ抜けて高いけど、調整次第でどのようにもできそうだしカスタムパーツもたくさんある。
私好みの弄りがいがある(沼にハマるとも)空気銃といった感じです。
日本円での購入価格は、購入時点での値段は為替で変わるけど
銃本体、スペアマガジン1つ、エアポンプ、改造費の合計が $2,670
送料が $250 なので、トータル請求額が$2,920
支払いをPaypalで行ったため、Paypalの手数料16,000円位(銀行の海外送金手数料の方が全然安かったー)
結果、クレジットカードの請求額は397,000円位でした。
その他日本で銃を受け取る時に税関費用と税関に行く交通費なども必要。
頭がバグっていたので個人輸入で安く買えたなーと思いましたが、よくよく考えたら結構高い買い物だな。
MSS-20にGRS付けたくらいの値段になったか・・・
最後に一言
総合スペックを考えるとIMPACT M3を購入してよかったなと思います。
詳しいスペックは実際に射場で撃ってみた結果も交えて紹介します。
所持許可が降りるのが3月上旬なんで、Impact M3を手にできるのは4月になる前って感じですかね。