3Dプリント ハンドロード 動画

3Dプリンタでクッション付きガスシールを作成してみた

以前作成した蛇腹クッションは、多分だけどハーフライフルのバレル内を回転して進んでいる時に千切れている事が判明。

これは射撃場でいくつか作成した蛇腹クッションを拾えた事により判明しました。

千切れ方も上の方だったり真ん中だったり下の方だったり。

これは精度に影響あるな?という事で、新しいクッションを設計する事にしました。

 

クッションは高さが必要っぽい

とりあえずクッションを2パターン作成。

レジンはSirayatech Tenacious。

1つはガスシールくらいの低めのクッション。

もう一つは、その2-3倍くらいの高さ。

 

結果、低い方は弾がどこに飛んでいっているのかわからない。

高い方は一応マトの板には当たってる。

 

クッションは高さがある方が精度が安定する事がわかりました。

ショットシェルケースの中とかバレルの中などで傾いてしまう高さだとダメとか。

直径より高さが足りないと回転してしまうのかな?

 

クッションに高さを出そうと思えば、ショットシェルケースに余裕がある分だけ高いものが作成できます。

しかし、クッションを高くするという事はそれだけレジンを多く使用するし、3Dプリンタでの印刷時間も長くなる。

 

あれこれ考えて、クッションとガスシールを1つにまとめてしまえば高さを稼げるのでは?と思った。

印刷・洗浄・硬化も1回分減るので、作業に要する時間が1.5時間-2時間短縮できるし。

 

クッションはバランスの良い柔軟性が難しい

クション付きガスシールを設計。

 

クッション部分は、以前の蛇腹はカクカク型だったのに対し、今回の蛇腹は角のないカーブ型

以前の蛇腹はクッションの上と下の2箇所だけがバレルに触れる設計に対し、今回のは蛇腹部分がバレルに触れる

 

レジンは以前のガスシールと同じResione TH72とSirayatech Tenaciousを8:2で混合したもの。

 

これの射撃は長野県営射撃場でやってきたのだけど、まー的板に弾が当たらない。

スコープを調整しても全然ダメ。

30発撃って、マト板に当たったのは5発くらい?

 

で、撃った後に落ちているレジンの破片を見つけたんですね。

ワッズかクッションかはわからないですが、このレジンでは衝撃に耐えられないって事ですね。

 

柔軟性が足りないのがわかったので、クッション付きガスシールに柔軟性を出す事にしました。

 

単純に柔軟性を出すならレジンをTenaciousだけにしてしまえば良い。

しかし、Tenaciousは柔らかすぎるレジンなので、100%だとワッズの中で擦れてカスがでます

少しだけ硬さが欲しいので、TenaciousにTH72を25%混ぜたレジンも作成してみます。

 

また、クッション部分が厚すぎて柔軟性が出ていなかった可能性もあるので、クッション部分の厚みも厚みも3パターン設計してみた。

厚みを変えたことで他の部分の設計も若干変わってしまったけど。

 

で、射撃場で撃ってきた、合計70発。

Tenaciousだけで作成したクッションは、どこに飛んでいっているかわからない。

多分柔らかすぎて、ガスを受けきれづに破れた可能性あり。

 

TH72との混合レジンのクッションは、一番厚みがあるものは精度が悪い。

中間の厚みのものも微妙。

もーダメかーと思っていたら、一番薄いクッションが割と良い精度

 

動画ではクッションが硬そうに見えるんだけど、実際は弾頭を押し込むときに油断するとクッションが畳まれる位の柔軟性。

 

 

射撃場でクッション付きガスシールを撃ってきた

火薬はLongshot、雷管はFEDERAL209A。

ショットシェルケースはRXP RS、少しだけロールクリンプします。

弾頭はSvaaroghuntのMatch20番、ワッズはレジンにTH72を用いて印刷したもの。

 

とりあえず狩猟でも最低限使える弾速が出ると思われる34グレインから。

36.5グレインまで0.5グレイン刻みで各5発ずつ作成しました。

36.5グレインを上限にしたのは、私の弾頭とワッズはこれくらいの火薬量が良い精度が出やすいから。

 

 

結果、まぁまぁの精度。

一番綺麗にまとまったのは、36.5グレイン。

一応狩猟で使えるくらいの精度ではあるけど、もう少しまとめたい。

希望は5発全弾が重なるくらい。

 

 

精度をより上げるには

今回のワッズはTH72が25%、Tenaciousが75%で混合しているんだけど、いくつかのクッションの色が薄いグレー(TH72に近い色)。

しっかりと混ざっていれば、黒っぽいグレーになるはず

 

多分これが原因で、精度が安定しなかった可能性あり。

 

あと、クッションの押し込みをするときに若干傾いたかも

というのも、クッションを入れるときにすごく抵抗があったものがあった。

無理くり押し込んだから、傾いた可能性も考えられる

 

 

最後に一言

レジンの混合ってすごく面倒。

レジンは粘度があるのでピッタリ軽量が難しい。

1g程度のズレがは許容範囲としているけど、何かしら影響はあるだろう。

 

なので、希望に近い硬さと柔らかさを兼ね備えた安いレジンがあれば良いんだけどね。

そうすれば作業時間も短くなるし、印刷物もほぼ同じものができるはず。

 

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