3Dプリント チラシの裏

2023年の3Dプリンターがすごい(FDM編)

ワッズなどを大量生産しようと思い最新の3Dプリンタを調べていますが、3Dプリンタの進化がすごいですね。

 

考えてみたら、現在私が使用している光造形3DプリンタELEGOO MARS3を購入したのが1年前。

たった1年でこの3Dプリンタは時代遅れとなりました。

最近の3Dプリンタは、大型、印刷速度が速い、精度が高い、便利機能あり、が主流になってきているようです。

 

色々調べた感じではFDM(熱溶解積層方式)とSLA(光造形方式)では造形物の用途が違うのかなと。

FDMは安くて丈夫な1点ものを作るのに向いていて、SLAは大量生産(製作費用度外視)と綺麗なものを作るのに向いている感じ。

 

今回調べたプリンタは新しいものばかりで、現状日本で購入できるか不明な3Dプリンタもあります

調べた中でこれは欲しいかも?な商品を3点ピックアップしてみました。

 

なお、本体価格はメーカー公式サイトの価格を、執筆時点のレートで円に変換し千円未満は切り上げてます。

送料や関税などは含みません。

 

内容が長くなりそうなので、2回にわけます。

今回はFDM方式です。

 

 

あくまでも弾とか銃アクセサリーを作る目線で見てます。

 

 

FDM (熱溶解積層方式) の3Dプリンタ

フィラメントと呼ばれる糸状になった長ーい樹脂をノズルの熱で溶かしながら、積層を上から積み重ねて造形物を作るタイプです。

今時のFDMはカメラなどが搭載されていたり、ファーストレイヤーチェックだったりオートキャリブレーションもやってくれるようです。

 

 

FDMの良さそうな点

使用できるフィラメントは射出成形でも使用されている樹脂で、安価で耐久性・耐衝撃性・柔軟性・耐熱耐寒性に優れたものが多い

サボットワッズとか硬くて柔らかいプラスチックだし、ガスシールはポリプロピレンっぽいし。

プラスチックで作られているような製品はFDMでコピーが作れる感じか。

しかもフィラメントが安い。

 

造形物を作成する際に無駄なサポートを作成する必要がない。

SLAだと印刷された造形物の3割近くは土台とサポートです。

 

造形物はプリントシート上に直接作成でき、作成後にプリントシートから簡単に取り外しができる。

SLAだとプラットフォームをヘラでガシガシ擦って造形物を取り外す感じなので簡単で良いですね。

 

印刷が終わった造形物はそれで完成(積層痕消しはあるけど)。

SLAはあと作業で1時間とかかかる事があります。

 

フィラメントによると思うが、屋外で使用してもあまり弱くなったりしない。

SLAだと(略

 

 

実用性の高いものを作るならFDMって感じですかね。

 

 

FDMの残念そうな点

印刷速度が速くなったとはいえ、ノズルは1つ(2つ)です。

縦横のサイズが大きくなればなるほど印刷時間は長くなります。

1点ものを作るならSLAより速いと思います。

 

フィラメントは湿気に弱いものらしいので、夏は苦手って感じですかね。

フィラメントの保存は湿度を管理する密閉容器が必要ですね。

 

 

それでは執筆時点で気になった3つのFDM3Dプリンタを紹介します。

それぞれの機種の詳細情報は公式サイトでどうぞ。

 

PRUSA Original Prusa MK4

 

3月末にPrusa MK4の発売が発表されましたが、すぐに予約注文が殺到したようですね。

執筆時点では未組立品(安い)は注文しても処理されるのは7月、組立済みの方は注文しても処理されるのは7−8週間待ち状態です。

 

Prusaといえばオープンソースで有名、有志が頑張ってくれ性能がどんどん良くなっていく点が良いです。

世界中の頭の良い人達が相談し合って問題を解決、機能向上していこうってスタイルですね。

 

 

前機種のPrusa MK3と比較すると色々変わっているのですが、私的に気になったのが

  • 印刷速度が4倍速くなった
  • レベリング不要
  • 積層痕が綺麗

 

印刷速度は現時点では後述のプリンタより遅いですが、今後のアップデートで変わるかもしれません。

 

 

スペックはこのようになってます。(自分用なので省略おおし)

 

価格

未組み立て品 $799 (109,000円)

組み立て品  $1099 (150,000円)

印刷速度(Benchy)

20分

造形サイズ

250×210×220mm

レイヤーの高さ

0.05~0.30mm

ノズル径

0.4mm

対応素材

PLA、PETG、ABS、ASA、Flex、HIPS、PA、PVA、PC、PP、CPE、PVB、NGEN、など

最高温度

ノズル300度、ヒートベッドは120度

スライサー

PrusaSlicer

その他

オプションで購入できるMMU3により多色印刷が可能

Prusa MK4には本体を覆うカバーが標準では付いていませんが、エンクロージャというカバーがオプションで取り付けできます。

本体は日本までの送料$73。(約1万円)

 

Bambu Lab X1 Carbon

2022年に発売されたFDMです。

今までのFDMとは異なる画期的な商品だったようです。

 

現在日本向けには出荷されていませんが、日本語サイトが作成されてますので近々出荷されるようになるでしょう。

 

AMSというフィラメントを4つ入れられる容器(最大16色とのことなんで4個まで増設できる)により、複数カラーでの印刷が可能。(Comboに標準搭載)

サポートは安価なフィラメントを使ったり、剥がしやすい素材にするという手法が使えます。

 

本体がケース仕様。

 

ファーストレイヤーキャリブレーションをしてくれるようです。

2 セットの独立したセンサーとアルゴリズムを使用して、ベッドに対するノズルの高さを測定。

LIDARで、ベッド レベリングの余分な冗長性をクロスチェックします。

スパゲッティ何ちゃらという、フィラメントがぐちゃぐちゃに絡まる現象とかがあるらしい。

つまり、レベリング不要で、印刷時の問題をチェックしてくれると。

 

現在公式ショップではCarbonモデルしかありません。

 

スライサーはBambu専用品。

 

スペックはこのようになってます。(自分用なので省略おおし)

 

価格

X1-Carbon     $1,199 (164,000円)

X1-Carbon Combo  $1,449 (198,000円)

印刷速度(Benchy)

16分30秒

造形サイズ

256×256×256mm

レイヤー高さ

0.05~0.30mm

ノズル径

0.4mm

対応素材

LA、PETG、TPU、ABS、ASA、PVA、PET、PA、PC、カーボン/ガラス繊維強化ポリマー

最高温度

ノズル300度、ヒートベッドは120度

スライサー

Bambu Studio

その他

ComboはAMSとサンプルフィラメントが付属。

AMSは単体で$349なので、48,000円くらい。

 

 

CREALITY K1 & K1 Max

4月27日に発表されたばかりのプリンタです。

サンステラK1の先行予約を行ってまして、現在は通常価格より11,000円安い88,000円で予約購入できます。

現時点ではK1の予約しかできません。

 

K1とK1 Maxという機種があります。

K1とK1 Maxの違いはMaxにはAIカメラ搭載、Lidar搭載、造形サイズがでかい。

AIカメラとLidarはK1にも別売りオプションで付けられるとのことですが、価格は現在不明。

AIカメラはエラー監視とかタイムラプス撮影とかしてくれる。

Lidarはファーストレイヤーのチェックとかレベリング調整とか。

 

このプリンタは印刷速度に全振りしているスペックですね。

ちなみにこの印刷速度はCreality Hyper PLAフィラメントを使用して出るそうです。

問題はこの速さで印刷精度がどこまで出るのか。

 

数種類のスライサーが使用できます。

Pursaも使えます。

 

スペックはこのようになってます。(自分用なので省略おおし)

 

価格

K1   88,000円

K1 Max $999 (137,000円)

印刷速度(Benchy)

13分

造形サイズ

K1   220 x 220 x 250mm

K1 Max 300 x 300 x 300mm

レイヤー高さ

0.1~0.35mm

ノズル径

0.4mm

対応素材

ABS、PLA、PETG、PET、TPU、PA、ASA、PC、PLA-CF、PA-CF、PET-CF

最高温度

ノズル300度、ヒートベッドは100度

スライサー

Creality Print、compatible with Cura、Simply3D、PrusaSlicer

その他

 

 

リスト化

リストに入れているのは上位機種のみです。

ノズル径は細いものに交換できます、0.4mmは標準で付属しているものですね。

 

Prusa Mk4 X1 Carbon K1 Max
価格 $799 $1,199 $999
印刷速度(Benchy) 20分 16分30秒 13分
造形サイズ 250×210×220mm 256×256×256mm 300 x 300 x 300mm
レイヤー高さ 0.05~0.30mm 0.05~0.30mm 0.1~0.35mm
ノズル径 0.4mm 0.4mm 0.4mm
ノズルオプション 0.25、0.3、0.6、0.8mm 0.2、0.6、0.8mm 0.6、0.8mm
最高温度(ノズル) 300 300 300
最高温度(ヒートベッド) 120 120 100

 

 

こうしてリストにしてみるとX1 Carbonが良さそうなんだけど、その分価格がお高いです。(しかもこれCombo価格じゃないです)

K1 Maxは造形物の綺麗さ(レイヤー高さ)より印刷速度を重要視している感じですね。

価格も考慮するとなるとPrusa Mk4(組み立てキット)がバランスが良いのかもしれない。

 

最後に一言

FDMが欲しいなと思った理由は、ショットシェルのハルを作りたいと思ったからです。

で、ハルにはどのような素材が使われているのか調べました。

海外掲示板でLDPEにスベスベ素材を入れて作られている的な書き込みを見つけました。

スベスベ素材が何かわからないんだけれど、LDPEフィラメントはアリババで売ってる。

 

しかし、FDMは高いです。

ハルを作るためだけに購入するのはどうかと思った。

 

 

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